番組表

広告

バックナンバー

#238

没後55年
キング牧師と公民権運動 ~前編

1968年4月4日、米テネシー州メンフィスで凶弾に倒れたマーティン・ルーサー・キングJR。奴隷解放宣言後も南部で100年以上続いた人種隔離政策を非暴力で闘った公民権運動の偉大なる指導者です。没後55年となる今年、町山は彼の生まれ育ったアトランタでその足跡を追い、公民権運動とは何だったのかを2回にわたって徹底解説。前半は彼の生家や墓地、「フリーダムハウス」と呼ばれた作戦本部などを、キング牧師と共に闘い彼の運転手でもあった人物と訪れます。

 


 

没後55年 キング牧師の足跡を追う
1968年4月、マーティン・ルーサー・キング・Jr.(39歳)は、テネシー州メンフィスで凶弾に倒れた。奴隷解放宣言後も南部で100年以上続いた人種差別政策に、非暴力主義で闘った偉大なる指導者。
没後55年となる今年、彼が生まれ育ったアトランタでその足跡を追う。
わずか10年足らずで公民権法成立まで導いた手腕を、町山智浩が徹底解説!

 

テネシー州の小学校で銃乱射事件発生
町山と俳優・藤谷文子が、テネシー州の小学校で起こった銃乱射事件についてトーク。事件を受け、民主党の州議会議員がメガホンで銃規制を求める抗議行動を起こしたが、議会を追放されるという前代未聞の事態に。選挙で選ばれた議員を追放することは許されるのか、2人が意見を述べた。

 

公民権運動の指導者 キング牧師の偉大な足跡
今回、町山はスーツ姿で収録に参加。キング牧師が公民権運動のデモを行う際、皆に「スーツを着るように」と言ったことにちなんでいる。彼がそう言った理由とは?!
26歳から運動を始め、たった10年で公民権を勝ち取ったキング牧師は、天才的な戦術家・戦略家だったのだろうと言われている。

 

キング牧師の生まれ故郷 ジョージア州アトランタへ
キング牧師はどのような戦術で公民権を勝ち取ったのか?生まれ故郷のジョージア州アトランタで、町山がその経緯をたどる。案内してくれるのは、キング牧師と共に公民権運動に参加したトム・ハウクさん。
キング牧師夫妻の墓石がある「キングセンター」などを訪問。「エベニーザー・バプテスト教会」は、キング牧師が共同牧師を務めていた。
公民権運動へのきっかけとなった「バス・ボイコット運動」で、キング牧師が見せた巧みな戦術について解説。

 

<キングセンター>
・住所: 449 Auburn Avenue, NE Atlanta, GA 30312
・電話:404-526-8900
・公式HP:https://thekingcenter.org/

 

<エベニーザー・バプテスト教会>
・住所:Jackson St NE, Atlanta GA 30312
・電話:404-688-7300
・公式HP:https://www.ebenezeratl.org/

 

キング牧師と共に公民権運動を闘った白人活動家
トムさんが1965年の「セルマの行進」などについて話した。白人のトムさんが公民権運動を闘うことは、様々な葛藤を生んだという。逮捕され、白人側の拘置所に入れられた際の壮絶な経験を伺った。

 

ワシントン大行進で行われた“伝説の演説”
キング牧師たちの公民権運動はさらに本格化し、1963年8月には、人種隔離の撤廃を求める20万人以上の人々がワシントンに集結。公民権運動のピークとなった“ワシントン大行進”で、キング牧師が行った伝説の演説「I have a dream(私には夢がある)」。そこで用いられたマル秘テクニックとは?!

 

公民権運動の活動拠点 キング牧師のオフィス
アトランタのスイート・オーバーンには、キング牧師のオフィスもあった。トムさんにとってここは、キング牧師との運命の場所だという。当時のエピソードを嬉しそうに語ってくれた。