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#104

「はためく三色の凧 春のハタ揚げ」(長崎県長崎市)

長崎県長崎市。春になると大人も子供も楽しむ、伝統の遊びがあります。

「長崎ハタ揚げ」。400年前、出島に渡来した外国人から伝わった異国の凧です。
鮮やかな赤白青の3色は、オランダの国旗に由来しています。

今回みらい遺産を紹介してくれるのは、ハタの専門店「小川ハタ店」の三代目、
小川暁博さん(73歳)。

23歳で父の跡を継ぎ、この道44年の小川さんは、
江戸時代から伝わる伝統の技術を今に伝える、唯一のハタ職人。
年間に大小合わせて8000本以上のハタを、1本1本小刀で竹を削って、作ります。

長崎ハタは竹と糸だけという簡単な骨組み。
尾っぽがない形のため、真っ直ぐ揚げるには、左右対称に正確に削りだすことが大切。
熟練の職人の腕のみせどころです。

長崎の空に春の到来を告げるハタ揚げに、
子供の頃から誰よりも熱中してきた小川さんの想いとは・・・?