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#155

焼き物の里に響く唐臼(大分県日田市)

大分県日田市の山あい、300年続く陶芸の里・小鹿田(おんた)。ここで、江戸以来庶民の日用品として用いられた「小鹿田(おんた)焼(やき)」が作られています。
十軒の窯元は、電気や機械などの動力は一切使わず、昔ながらのやり方で焼き物作りを続けてきました。

今回「みらい遺産」を紹介してくれるのは、その一人、坂本義孝さん(67歳)。

坂本さんによると、小鹿田(おんた)焼(やき)に欠かせないのが、土づくりを行う「唐臼」。
孔を穿った竿が、川の水を受け「鹿(しし)威(おど)し」のように上下、先端の杵で陶土を粉砕し、
焼き物づくりに相応しいきめ細やかな土をつくります。

50もの唐臼が現役で稼働するのは、日本では小鹿田(おんた)だけ。
集落には川のせせらぎと、唐臼の音が響きわたります。

この地で奥さんと焼き物づくりを続ける坂本さん。
陶芸の里のシンボル・唐臼への想いとは?