放送番組審議会

BS朝日第64回 放送番組審議会議事録
BS朝日は、平成28年7月22日に、第64回放送番組審議会を開催しました。(2016.7.22)
開催日時 2016年7月22日(金)午後12時45分~午後2時00分
開催場所 BS朝日大会議室
出席者

近藤委員長
若林副委員長、安部委員、近藤大博委員、佐藤委員、中井委員、野村委員、水口委員

 

【会社側】
菊地代表取締役社長、壁谷常務取締役、横山取締役、風間取締役相談役
森本常務執行役員編成制作局専任局長、藤川執行役員編成制作局長、上田編成制作部長、
江野制作担当部長、魏プロデューサー、川岸プロデューサー

 

(事務局)佐藤事務局長、根岸担当部長、堀ライツ・考査室員

 

議題

(1) 会社側より報告
(2) 前回課題番組「アーツ&クラフツ商会」について報告
(3) 課題番組「世界の文学がわかる!あらすじ名作劇場」講評
(4) 次回日程および課題番組について
(5) その他

配布資料

(1) 2015年度決算収支状況等
(2) BS朝日主要単発番組一覧(2016年6月~2016年8月)
(3) BS朝日スポーツ単発放送実績一覧(2016年6月~2016年8月)
(4) 2016年4月~6月 BS全国視聴データ 概要
(5) 「アーツ&クラフツ商会」ご審議を受けて
(6) 次回課題番組案

講評

・学生に見せたが、「こころ」はこれから読んでみたいという反応があった。マンガと映像については意見がわかれたが、非常に便利だという意見だった。
・構成については分かり辛いので、整理が必要と思う。
・あらすじをたどるにはちょうどいい。小説の真髄を楽しむ番組ではない。文学をテーマにしたエンターテイメントと理解すれば楽しめた。
・小説の社会背景や人間関係を押さえた方がわかりやすくなるのではないか。作者の人生の挫折などを伝えた方がいいと思う。作品の深みへの橋渡しをした方がよいのではないか
・文学はあらすじが問題ではない。あらすじだけなら、ネットの検索で十分ではないか。
・別の物に置き換えてしまうことで原作との差異が大きくなっている。チャレンジングだが、はずれが多かった。ドラマではなく、アニメ化もしくはCG化の方がよかったのではないか。ドラマが安っぽくなると、原作が台無しになる。
・名作の基準は何かその線引きもわからなかった。
・「超訳ドラマ」は想像の幅を狭めてしまわないか。小説を読んだ人があらすじを思い出すのはあるだろうが、読んでいない人はイメージが固定化されて、読まなくてもいいとおもってしまわないだろうか。
・「読むヒマないなら、観ればいい!」というキャッチコピーがよくわかった。若い世代に受け入れられるのではないか。
・ずっと読まれている本というのは自分に置き換えて、読んだ人それぞれの本になるが、この番組では想像する余地がなくなって残念。
・情報提供としてウェブが弱い。しっかりした内容にしないと追ってもらえない。
・若者だけではなく、年配の人向けの話のネタになるよう、ポータブルな形にできればいいのではないか。
・ドラマは中高生向けにわかりやすいが、番組はノスタルジックなので中高年向けで、楽しめた。
・現代に話を置き換えるのは違和感がある小説もあった。当時の背景などをどうやって活かすのか。
・・ 例えば、「たけくらべ」は明治の匂いがするはずが、番組からは感じなかったのが違和感。原作と違ったものになるのではないか。小説の選定基準が大事。
・「本を読むということは色んな人の人生を生きた事になる」と思えるような番組。
・ドラマのキャスティングは残念。深い演技ができる人を選んでほしい。外国物は外国人で見たいし、昔のものを現代に持ってくる意味がわからない。
・脚本作りが難しそうだし、やはり現代風に置き換えるのは難しい。例えば、「金色夜叉」はマント姿の貫一と着物姿のお宮のはずが、主人公が替わってしまう印象が強い。原作と映像化されたものの間に距離ができている。
・名所・旧跡案内もいい。実際、取り上げられた喫茶店に行ってみた。やはり、小説にまつわる色々な話が面白いのではないか。
・平泉さん、本仮屋さんのキャスティングがいい。小川さんについては丁寧に解説させるなど、もう少し言葉を豊富に、任せてもいいのではないか。

次回日程:第65回・10月21日<金>
◆課題番組:「日本の名曲 人生、歌がある」