放送番組審議会

BS朝日第79回放送番組審議会議事概要
BS朝日は、令和2年4月24日に、第79回放送番組審議会を開催しました。(2020.4.24)
開催日時 2020年4月24日(金)
開催場所 書面審議にて開催
出席者

若林委員長、安部副委員長、青木委員、佐藤委員、寺田委員、中町委員、中本委員、野村委員
(書面にて講評)

 

議題

(1)会社側より報告
(2)2019年度下期の番組種別の集計結果について
(3)2020年4月改編について
(4)新視聴率調査について
(5)課題番組「日曜スクープ」講評
(6)その他

配布資料

代表取締役社長 角南源五よりご挨拶とご報告
(1)BS朝日主要単発番組一覧(2020年3月~5月)
(2)BS朝日スポーツ単発放送実績一覧(2020年3月~5月)
(3)2019年度下期(10月~3月)の番組種別の集計結果について
(4)2020年4月改編について(基本編成表・改編概要)
(5)2019年度 BS放送 時間区分別視聴世帯・率状況
(6)新視聴率調査について
(7)課題番組「日曜スクープ」について
(8)BS朝日の新型コロナウイルス関連対応について
*BS朝日2020年4月編成パンフレット

講評

(書面審議につき各委員から提出された書面による講評の概要を掲載します)

・番組名に「スクープ」とうたうからには、スクープ、特ダネがほしい。スクープというのは、ニュースの素材の中身、新鮮さだけではない。報道も素材の新しさばかりではなく、調理の仕方、切り口、この番組ならではの視点がほしい。あるいは、予想外のゲストを登場させてほしい。
・「逆張り」というか、世の中の大勢に逆らう意見、少数意見も意識して紹介していただきたい。
・山口さんも上山さんも明るい方で、たとえ暗いニュースでも明るめの雰囲気となり、見ている私達を重苦しい気持ちにしないでくれるのは助かる。
・日本人数学者の偉業のニュースでは、その「独創性」に世界の学者が感心したという情報に、これまで日本人に欠けていると言われてきた「独創性」なので、嬉しくなった。よくこのようなニュースを見つけて来たものだと思った。
・テーマとして取り上げた問題を随分と深く掘り下げるのだなということと、通常のニュース報道では視聴者に届かないような問題意識を伝え、世に問おうとしているのだなということ。報道番組としては硬派な路線を行っているなと感心した。
・アンカーを4人にして、「専門でないテーマでもバランスの取れた言論を担保する」という狙いは非常に良い。ただ、4人にするなら、ひとり女性にしても良かったのではないか。
・生まれて初めて、過去に放送されたニュース番組を見た。
「やっぱりニュースは旬のモノなんだなぁ」と、つくづく感じた。報道は「鮮度」。でも、調理が良ければ落ちても味わえる。「技」が必要。
・ニュースのネタ探しは、どのように?視点が浅く一般的。冒頭の「世界が注目・日本のニュース」も、やや的外れ。
・アンカーのトークに何を期待するのか?膨大なパネル説明と、専門家の当たり障りのない私見。著名アンカー陣が売りのようだが、司会者が仕切ると極端につまらない。複数出演しているのだし、仕切らず、気ままなフリートークして頂いたら?予想外な反応が出るかも。
・リニューアルの前後を問わずこの番組全体に共通して、世界的な視座のもとに日本をとらえようとするスタンスが示されており、他のニュース番組等との差別化(異なる視点の方向づけ)があると感じられた。
・特集は、複数週にわたって継続的に取り上げている点が注目され、番組としての得意分野がつくられていること、また、継続的に事象を追いかけていることに信頼がおける。一方で、取り上げ方には、さらなる別視点からの切り込みを期待したくもある。
・3月まで担当の大木アナウンサーが、視聴者に近い目線で取り上げられているニュースやコメントで問題に感じられる点や疑問に思う点など、率直に質問や意見を述べる姿は好感度が高かったので、そのような姿勢を引き継いでいくといいのではないか。
・コロナ禍の広がりに伴い、構成や内容、ゲストなどが地上波とほとんど変わらない内容になってしまっているところが残念だ。
・この番組で私が一番好きなのは、「世界が注目、今週のニッポン!」。CNN、BBCなどが日本でもライブで見れる今、世界のメディアが日本をどう評価・コメントしているかは、注目することが必要と考える。特に4月5日放送の志村けんさんの死が、国内のみならず、世界中に大きな警鐘を鳴らしていただいたと思う。
・CMが大きく変わった。しっかりしたスポンサーが付き始めて、何よりです。
・報道番組のモニター・コメントは難しい。日々、時々、刻々変化するコロナの状況下では、とりわけそうだ。
・ディレイで見ると些か拍子抜け。そこで、4月5日、12日、19日と生で見た。やはり、報道番組は生に限る。
・ドラマ・スポーツなど十分な制作できない中、報道競争、ますます過熱化している。似たようなコンテンツが増えている。それだけに、ゲスト・出演者のゲット力強化が番組の優位性・差別化につながる。他番組の追随を許さず、煽らないで、平静に、公正に、淡々とした報道を望む。