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#53.1

知られざる信長の素顔

激動の戦国時代を駆け上がった織田信長。「短気」「残虐」「独裁者」というイメージで語られる信長ですが、実は意外な一面を持つ人物だったと言います。今回は、芝翫さんのほか、ドラマで秀吉を演じたことのある俳優の笹野高史さん、歴史小説家の伊東潤さんが、京の街に残る信長ゆかりの場所を訪ね、その知られざる素顔に迫ります。
まずは、信長を神として祀(まつ)る建勲(たけいさお)神社へ。境内には、信長が桶狭間の戦い前夜に舞ったとも伝わる「敦盛(あつもり)」の一節が刻まれた石碑がありました。
大徳寺の塔頭、黄梅院(おうばいいん)は、信長が父・信秀の供養のために建てさせた寺に始まります。ここでは、信長が掲げた「天下布武」の本当の意味を教えていただきます。
信長が天下を治めるために接触したのが、後に将軍となる足利義昭。真如院(しんにょいん)には、そんな義昭を迎えるために、信長がつくらせたという庭園の面影が残っていました。
焼き討ちで知られる比叡山延暦寺では、当時、対立関係にあった信長への思いをお聞きします。
そして勢力を強めた信長が利用したのが「茶の湯」でした。建仁寺の境外塔頭、正伝永源院(しょうでんえいげんいん)は、信長の弟で、後に茶人・織田有楽斎として活躍する織田長益が再興した寺。有楽斎が信長から授かったという「鳴子の鼓」や、有楽斎の茶道具も拝見します。
天下統一目前だった信長が、命を落とす「本能寺の変」。その舞台となった本能寺で、信長が茶会のときに使用していたと伝わる貴重な道具を見せていただきます。本能寺の変の前夜、信長が行っていたこととは?
本能寺の変で見つからなかった信長の遺体。信長と幼少期を共に過ごした清玉上人が開いた「阿弥陀寺」では、信長の首の行方について話をお聞きします。境内にある信長の墓や家臣の森蘭丸、息子・信忠のお墓も参拝します。
さらに、信長が好んだ金平糖や信長の御用商人だった人物が創業した手ぬぐい屋にも足を運びます。
天下布武を掲げ、統一を試みた織田信長。京の街を歩き、その意外な人物像を探ります。