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色とブランドの物語

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今週放送予定の「色特集」には登場しませんが、リサーチ段階で見つけた色にまつわる面白エピソードを二つ程紹介。

まず最初はエルメス。エルメスをイメージするカラーと言えば、なんと言ってもバックや革小物、それから箱や包装紙に使われているオレンジ。もちろんエルメスは色にこだわりを持ち、様々な色を展開していますが、あの柔らかい独特の色合いのオレンジはエルメスを象徴するカラーと言えるでしょう。そんなエルメスのオレンジというイメージが定着したのは、実は第二次世界大戦中。もともと、エルメスが包装紙に使っていたのは白。しかし、戦時中の資源不足から止むを得ずオレンジの包装紙を使ったところ、これが顧客からの評判を呼び、いつしかオレンジはエルメスを象徴するカラーとなったそうです。

続いて二つ目はカワサキのライムグリーン。このカワサキのイメージカラーであるライムグリーンは、実は欧米では不吉な色とされ、特にジンクスを重んじるレースの世界では敬遠されている色でした。しかし、カワサキはアメリカでのレース参戦時に、ライバルを驚かせるためにライムグリーンのマシーンを用意。その圧倒的な強さから、“グリーンモンスター”と呼ばれるようになったのです。ちなみにこの事について、カワサキの方に聞いたところ、”敢えて狙った”という訳ではないそうですが、僕個人の感想としてはその強さを強調する為の狙いの意味があったのでは?と感じました。

STYLEBOOK 色とブランドの物語
1月17日(土)よる11時30分 放送
1月18日(日)よる11時30分 再放送

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