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ハイブリッド車の伏兵

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業績不振という暗いニュースばかりの自動車業界ですが、実は今年は隠れたハイブリッド車の当たり年。ハイブリッド界の横綱プリウス、その最大のライバルであるインサイト、さらにレクサス版ハリアーハイブリッドのRX450など、ハイブリッド界のビッグネーム達が軒並みモデルチェンジ。しかし、そんな中で僕がもっとも注目しているのが、8月にデビューするというレクサスISとGSの間に位置するハイブリッド専用車種「HS250h」。

その魅力はプリウスとインサイトの燃費、RX450を始めとした現存するレクサスのハイブリッド車やクラウンハイブリッドととは違い、ハイブリッドの機能を程よい上質とスポーティーさを演出する要素として使っている点。エスティマなどに使われている2.4ℓエンジンに北米版カムリのハイブリッドをベースとしたハイブリッド機構を備え、そのシステムの総出力は187hp。従来ラインアップされているレクサスのハイブリッド車は、ハイブリッドをまるで高ブースとのターボの様に使い排気量+1000CCの出力を得ているが、この出力、250という数字から察するにハイブリッドがもたらす出力分の余裕を、ちょうどいいスポーツ性と上質性の為に使っているのが見て取れる。

プリウスとインサイトはやはり燃費スペシャル。どうしても、もう少しスポーティーな車に乗りたいという方。それから、RX450やGS450、LS600は過激過ぎるし大きすぎると考えている方。そんな方に是非お勧めと推測される。
ビッグネームが続々と生まれ変わるハイブリッド界で、意外な伏兵の存在に注目したい。

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