番組概要

何がダ・ヴィンチを天才にしたのか?
「フィレンツェのレオナルド」修業時代の謎

美術史上にその名を残す天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ。
ミケランジェロやラファエロが20代で代表作を作ったのに比べて、レオナルドが30歳になるまで、あまり多くの事を成し遂げることのできなかった“遅咲きの天才”であることはあまり知られていない。

複雑すぎる家庭環境、同性愛での逮捕、同門のライバルたちとの葛藤…やっと40代半ばにして「最後の晩餐」を描くまでは挫折続きの人生だったのだという。

そして彼が絵画と同じくらいに愛した彫刻。現在、1点も残されていないのはなぜなのか?
イタリア・フィレンツェに残された、レオナルドの知られざる修業時代の謎を解き明かす。

【出演】
ヤマザキマリ(漫画家「テルマエロマエ」)
池上英洋(東京造形大学教授・美術史家)

【初回放送日】2019年3月30日(土)

放送内容

イタリア在住の漫画家ヤマザキマリと、美術史家の池上英洋(東京造形大学教授)が、ルネッサンスの天才レオナルド・ダ・ヴィンチ修業時代の謎を解き明かす!

ウフィツィ美術館、バルジェッロ美術館、大聖堂付属博物館を2人で貸切にしてレオナルドや、師ヴェロッキオ、ボッティチェッリをはじめとする同門のライバルたちの作品を4K撮影。

14歳でフィレンツェの工房に弟子入りし、30歳で故郷を離れるまでのレオナルドは、どのような思いで修業をしたのか?
絵画と同じくらいに彫刻をしたというレオナルドの彫刻作品はどこに消えてしまったのか?

また、物心ついた時には既に生みの親は別々の家庭を持っていたという複雑な生い立ちの謎を探ってヴィンチ村の一族所有の家へ。
さらに実母の嫁ぎ先、祖母の実家などを日本メディアとして初取材。

修業時代に自らの作品を未完成のまま放棄、17歳少年との同性愛で告発など、世に知られた万能の天才というイメージとはかけ離れた波乱の人生を送ったレオナルド。
文書や修復などの最新研究で次々と明らかになった新事実を現地イタリアに追う。

処女作「受胎告知」、師ヴェロッキオとの共作「キリストの洗礼」取材では世界初公開となる赤外線による科学鑑定写真を独占入手!

他にも師ヴェロッキオとレオナルドが共同制作したという「メディチ家の旗のためのスケッチ」日本のテレビとしては初取材に成功。

レオナルドの絵画に隠された新事実が次々に明らかになる!

漫画家・ヤマザキマリは17歳でフィレンツェ・アカデミア美術学院に学び、シングルマザーになって帰国するまでの11年間を過ごしたフィレンツェを再訪。

知られざるレオナルド・ダ・ヴィンチ修業時代の軌跡にヤマザキマリが自らの修業時代を重ねて“何がダ・ヴィンチを天才にしたのか?”という謎に迫ります。

この番組は4Kで制作しています。
「BS朝日4Kチャンネル」では4K映像でご覧頂けます。