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ディア・マイ・フレンズ

華のシニア世代が主人公! 老いと友情をテーマにした画期的なドラマ

ドラマを見る基準として、どんなイケメンスターがメインキャストを務めているかに関心を寄せる人は多いはず。そういう点から見れば、主要人物が60~70代女性という「ディア・マイ・フレンズ」は画期的なドラマと言えるでしょう。多くのドラマに登場する高齢女性といえば、ほとんどは主人公や周辺人物の祖母や母親ばかりです。

このドラマではコ・ヒョンジョン演じるワンの母親ナンヒ(コ・ドゥシム)をはじめ、友人たち皆が主人公として、自分の人生を生きていく姿が描かれています。誰かの母親や妻であったとしても、それ以前に一人の人間として生きている彼女たち。高齢であるがゆえに不自由なことが生じ、健康や将来への不安が大きくなる一方で、年齢を重ねたからこそ見えてくるものもあるということが、ナンヒたちを見ていると感じられます。

老いは誰にも訪れますし、視聴者は若者だけではありません。ところが多くのドラマで描かれるのは、若い美男美女の恋愛が中心。脚本を手がけたノ・ヒギョンは、そうした傾向に一石を投じたいという思いからシナリオを執筆したそうです。

「花よりも美しく」「大丈夫、愛だ」「ライブ~君こそが生きる理由~」など、数多くの作品で社会的弱者や、偏見にさらされる人々などを描いてきた名脚本家だけに、シニア世代に光を当てたのはごく自然なことだったのかもしれません。そんな胸を打つ珠玉の物語も、名優たちの存在があってこそ。素晴らしい演技を見せた俳優たちについては、また次回ご紹介します。