BS朝日

起業家ママ〝幸せ〟病院革命

【放送日時】2019年12月23日（月）よる11：00～11：30

現在、日本の女性社長は約41万人。
また、自ら起業する女性も年々増えていると言われている。
女性起業家の活動を応援しようとフランスのシャンパンブランド、「ヴーヴ・クリコ」が始めたのが「ヴーヴ・クリコ　ビジネスウーマン アワード」。19世紀初頭に27歳で夫の事業を引き継ぎ、一大企業へと発展させた当時としては稀有なるビジネスウーマン、マダム・クリコ。女性がビジネスに携わるなど考えられなかった時代に才能を発揮し、その存在は近代における女性企業家の先駆けとなった。「ビジネスウーマン アワード」は、マダム・クリコと同じ革新的精神を持ち、挑戦を続ける現代女性の活躍を応援するため1972年に創設された賞だ。
その「ビジネスウーマン アワード　2019」を受賞したのは、医療や介護の海外展開、予防・治療・介護など多面的にヘルスケア業界を革新するメディヴァの大石佳能子社長。どうやって彼女は成功を掴んだのか？
密着取材を行い、起業家ママの情熱に迫る。

想像していたよりも小柄な女性だった。出産を機にゼロから会社を立ち上げた起業家、大石佳能子さん。彼女を突き動かしたのは、患者として抱いたひとつの思いだったという。
コンサルタントの経験を生かして挑んだのは、医療の現場に新たな発想を持ち込むこと。しかし壁は厚く、いきなりピンチに直面する。浮上のきっかけとなったのは、大石さんが会社の仲間と取り組んだ試みだった。
決して順風満帆だったわけではない起業家としての活動。それでも〝日本では例がなかった〟ことにトライし、また被災したクライアントの病院を〝短期間で全面復旧〟に導くなどタクトをふり続けてきた大石さん、そして彼女の会社は今や医療や介護など多くの現場に求められる存在になっている。
患者のため、そして懸命に働く医療従事者のために――大石さんのアイデアはいわば〝幸せ〟になるための革命。元は〝相当にダメな会社員だった〟という大石さんの発想はどこからやって来るのか。