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#1002

上賀茂神社・下鴨神社大全集

京都で最も古い神社ともいわれ、ともに世界遺産である「上賀茂神社」と「下鴨神社」の、あらゆる魅力に迫っていく2時間。この有名な2つの神社、実はもともと1つの神社で、京都が都として栄えたのも、その神社のおかげだともいわれます。上賀茂神社で参拝者を迎える「二の鳥居」には、この神社と京都御所との関係を示す秘密がありました。境内を流れる清らかな「ならの小川」では、平安貴族の風流を感じます。境内に入ると、白砂が美しく盛られた「立砂(たてすな)」が。平安時代より続くという、その不思議な形には、深い意味がありました。そして本殿へ…。祭られている賀茂別雷大神(かもわけいかずちのおおかみ)にまつわる物語は、京の街で古くから行われてきた祭り、「葵祭」の始まりと繋がっているのだとか。また、上賀茂神社の鳥居近く、神社にとって大切な湧水を使ったコーヒーを味わえるお休み処などの情報も紹介。そして鴨川と高野川、二つの流れが一つとなる場所に建つ下鴨神社。鳥居をくぐると現れるうっそうとした森には、この地に二つの神社が建てられた理由が秘められていました。そんな森の中に現れる美しい楼門。境内を流れる、御手洗(みたらし)池の上に建つ「井上社」では毎年、土用の丑には、夏の風物詩として、京都の人たちにとって欠かせない「みたらし祭り」が行われます。そして本殿には、神社の紋章「双葉葵」と並んで、徳川家の家紋「三葉葵」が刻まれていました。神社と徳川家との、知られざる関係とは?また古くから大いに賑わった神社の門前で、今も続く老舗「下鴨茶寮」や、葵祭に欠かせない銘菓を頂ける「さるや」を訪ね、歴史ある味わいに舌鼓を打ちます。さらに、下鴨神社に務めた神職が暮らした社家(しゃけ)へ。格式高い神社に務める神職の暮らしぶりとは?下鴨神社の糺の森や、比叡山などが一望できるホテルなどの情報も紹介。古都のはるかな歴史を見つめてきた上賀茂神社と下鴨神社をめぐり、都の始まりをひも解いていく「大全集の旅」です。

 
【専門家出演者】
●京都市歴史資料館長
井上満郎 さん