放送内容

#79

雷鳥を守るんだ “神の鳥”その声を聴く男

2015年8月衝撃的な写真が発表されました。ライチョウをサルがくわえた1枚…。
撮影したのは、ライチョウ研究の第一人者、信州大学名誉教授の中村浩志さんです。
「恐れていたことが起きてしまった。サルがライチョウを捕食した。」と中村さんは語ります。
自然環境の変化でキツネやカラスなどが高山帯に上がってきて、卵やヒナを捕食することが原因で、地域によってはほとんどヒナが育っていない山もあります。さらにニホンザルまでがライチョウを襲うことが明らかになりました。
こうした中、絶滅に瀕したニホンライチョウの保護への取り組みが始まっています。ライチョウの人工飼育などによる保護活動に加え、サル対策も展開されています。
日本人は古くからライチョウを「神の鳥」として狩猟の対象にすることなく大切にしてきました。中村さんは「ライチョウは高山を神の領域として大切にした日本文化の象徴だ」と語ります。
番組では、昨年2016年12月中村さんの乗鞍岳での調査に同行し真冬の雷鳥の姿をとらえました。厳しい自然と戦いながらも、70歳の体に鞭を打って3,000m級の山で保護活動と調査をつづける研究者の情熱を追います。
 

【初回放送】長野朝日放送:2017年1月30日