番組概要

ダイワハウススペシャル
ネイチャー&ヒューマンスペシャル シリーズ10
雪猿〜生命の森・志賀高原 秘湯を守る女将~

ネイチャー&ヒューマンスペシャル シリーズ第10弾
逆境を乗り越え秘湯を守る女将と大自然を生きる雪猿たちの一年

 

温泉に入る野生のサル「スノーモンキー」を目当てに毎年多くの観光客が訪れる長野県山ノ内町地獄谷。険しく切り立った崖に囲まれた標高850mの秘境。そこにひっそりと佇む一軒の温泉宿が「地獄谷温泉後楽館」です。1864年創業。7代目女将・竹節三枝さん(55)は近所の子どもに接するように毎日サルたちに話しかけ、心を寄せています。
三枝さんは30年前、奈良県から秘境の宿に嫁いできました。社長令嬢として育った三枝さん。大恋愛の末、家族の反対を押し切っての結婚でした。そんな「お嬢様」として育ってきた三枝さんにとって、人里離れた地獄谷での生活は想像以上に厳しく、慣れない環境での日々を「まさに地獄だった」と語ります。しかし、今では大工仕事に、雪下ろし、バギーの運転と、あらゆる山仕事をこなします。そして、宿には多くの外国人客が訪れますが、三枝さんは海外留学で培った英会話でもてなします。まさに宿は三枝さんを中心にまわっています。
そんな中、2020年春、小さな宿にも新型コロナウイルスの影響で苦難が襲い掛かります。宿の客はゼロに。休業を余儀なくされ無収入の日々が続きました。待ち受ける苦難の連続。しかし、三枝さんは江戸時代から続く秘湯を守ろうと新たな挑戦に乗り出します。
志賀高原には地獄谷を流れる横湯川の源があります。数多くの野生動物が生息し、あらゆる生命が力強いエネルギーを放ちます。火山活動によって形成された森は1980年、「自然と人間社会の共生」を実践するモデル地域として文部科学省の「ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)」に認定されました。厳しい自然の中でたくましく生きるサルの1年。逆境を乗り越えるため立ち上がった宿の女将さんと家族の1年。悠久の大自然で共存する人と生き物の四季を美しい映像とともに見つめました。

 

ナレーター : リリー・フランキー