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放送内容

#149

「木の駅」に「積まマイカー」アイデアを駆使し
山の恵みで地球温暖化対策に貢献! 澤 秀俊さん

「木の駅」に「積まマイカー」アイデアを駆使し
山の恵みで地球温暖化対策に貢献! 澤 秀俊さん

東京都とほぼ同じ面積という岐阜県 飛騨地方 高山市は日本一広い市。その92%は森林です。そうそう、木工や家具が有名だもんねと思った方、実は飛騨高山の木工で使われている木は最近まで輸入材や外から購入したものがほとんどだったそうです。一方で、植林した木の多くがお金にならず、結果手入れも行き届かず。良い木が育たず、と悪循環に。この「もったいない」をなくすために立ちあがったのが今回の主人公、

 

活エネルギーアカデミーのみなさんとその事務局を務める建築家の澤 秀俊さん

高山市の大自然をエネルギーとして活用して地域を活性、豊かに暮らせる街を作りたいと立ち上がったNPO。その中心人物の一人として、澤さんは地域の住民たちに参加を呼びかけ、毎週水曜と木曜に山に入り、間伐を行い、森の再生を計っています。さらに切り出した木を有効利用できる仕組みをいくつも考えました。例えば、間伐をした木を集積しておける「木の駅」を市内18カ所につくり運搬作業を楽に。駅から加工場など木を利用する施設への運搬は高山市も協力。週一回、駅や加工場などを回る、その名も「積まマイカー」が運行されるようになりました。こうして利用しやすくなった高山産の木はウッドチップに加工、温泉施設やバイオマス発電の燃料に利用され自然エネルギー源として利用されるように。もちろん薪や炭に加工され、市民の日々の生活でも使われています。結果、2014年のNPOスタート年には214本だった間伐数は昨年は7590本に。試算では867トンもの二酸化炭素の排出削減を達成しています。
さらに澤さん、間伐された中でも十分な大きさの木はチップにせず、購入して製材
自らが設計する建物で利用しています。結果、市内に高山産の木を使った建造物も増加中。
山々に囲まれた高山、その豊富な里山の資源を使って、みんなの暮らしを豊かにしようという澤さんたちの取り組みぜひご覧ください!


問い合わせ先
活エネルギーアカデミー
https://www.enepo-takayama.com