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#21

クメール人が築いた大帝国 アンコール王朝繁栄の謎に迫る

カンボジアの密林に埋もれた謎の世界遺産アンコール遺跡群。1世紀頃に登場したベトナム・オケオは、アンコール王朝を築いたクメール人最初の国家である扶南の外港で、東西の文化をつなぐ海のシルクロードの中継ぎ貿易港。ここから伝わったインド文化が、アンコール帝国誕生の契機となった。
6世紀にクメール人が建国した真臘(しんろう)の都城、世界遺産ソンボール・プレイ・クックには、後のアンコール・ワットにつながる数々の建築や美術、農業などの技術の痕跡が見られる。インド文化を取り入れつつ、自らの文化を融合した理想郷アンコール文明。600年もの繁栄を誇ったアンコール王朝誕生への軌跡をたどる。