放送内容

#36

農家をめざし苦難の10年!東京でひとり奮闘する農業女子

今回は、東京都武蔵野市で就農2年目の農家・鈴木茜さんのもとへ。
合計30アールの畑で年間60品目以上の作物を育てている鈴木さんは、農業以外に青果店や会員制の体験農園など複数の事業を行っている。
 
鈴木さんが農家になったのは、子どもの頃から食のことで悩んできた経験があるから。生まれつき食物アレルギーで食べるものが制限され、中学時代には摂食障害に。その頃に知ったのが世界の貧困問題。自分の悩みが小さなことに思え、食べ物を作る農家を志した。
 
しかし、農業高校を卒業しても農業に進む道はなく、青果物流通会社へ就職。そこでは大きな出会いも。その後熊本で立ち上げる農園を手伝わないかと誘われ移住するも、今度は直後に起きた熊本地震で農園は閉鎖。一度は夢を諦めかけたが、農業の魅力を多くの人に伝えたいと、東京で新規就農を決意した鈴木さんは、畑を確保するためにある行動に出た。
最後は、鈴木さんの野菜を使う総菜店で色も形も違うズッキーニを食べ比べる。
 

 


 

FILE36 農家をめざし苦難の10年!東京でひとり奮闘する農業女子
今回、工藤阿須加がやって来たのは東京都武蔵野市。就農2年目の多品目農家・鈴木茜さん(29歳)を訪ねる。合計30aの2か所の畑で、季節ごとに年間60品目以上を栽培しているとのこと。

 

就農のきっかけは?
生まれつきの食物アレルギーと、中学時代は摂食障害にも悩んでいたという鈴木さん。世界の貧困問題を知り、食べ物を生産する農家に興味を持ち、就農を決意。
鈴木さんが、農家での働き先が見つからず、青果物流通会社で働いていた頃の思い出を語った。

 

ご主人も一緒にナスの支柱立てをお手伝い
夫の泰光さん(49歳)と共にナスの支柱立てをお手伝い。枝を支柱に結びつけ成長の方向を調整する「誘引」のために、ナスの間際に扇形に刺す作業。角度がバラバラだと、大きくなったときに支えられなくなるそうで、注意が必要!

 

就農してからの1年間を振り返って
鈴木さんに就農してからの1年間について伺う。
野菜の生産だけでなく、会員制体験農園の開催や、福祉作業所での作業支援・指導も行っており、忙しいながらも凄く充実した毎日を送っているとのこと!
1年目から結果を残せており、就農時に負った約700万円の借金を返済しつつも生活できる売り上げを達成したという。

 

ズッキーニの収穫をお手伝い
工藤がズッキーニの収穫をお手伝い。色や形の違う6品種を栽培しているという。
品種によって異なる収穫の目安のサイズを尋ねつつ行う作業。ヘタが尖っていると、袋詰めする時に破れるため、整える必要も!
妹の栞さん(26歳)が、農業への思いと鈴木さんへの思いを語った。

 

新規就農まで紆余曲折の10年間
22歳で農業法人に転職し、熊本へ移住した鈴木さん。中学生からの夢だった農業の道へ進んだが、3か月後に熊本地震が発生し、転職して1年後に閉園…。夢半ばで東京に戻ることになったが、東京で新規就農すると決意。農地が空くのを待ちながら他の農家で3年間働き、農業アカデミーで週5日基礎を学んだという。

 

東京での新規就農にこだわった理由
「自分を救ってくれた農業の魅力をたくさんの人に知ってもらいたい」との思いから、東京での新規就農にこだわった鈴木さん。休日に他の農家の手伝いをして畑探しを続ける内に、畑を貸してくれる地主と出会い、2022年に新規就農。
地主・中村繁さんが、鈴木さんへの想いを述べた。

 

鈴木さんの野菜を使う総菜店
昨年オープンした総菜店「公苑前のデリ」では、鈴木さんの野菜を総菜にして販売中!
オーナーの舟木公一郎さんが、鈴木さんへの思いを述べた。

 

<公苑前のデリ>
・住所:〒180-0013 東京都武蔵野市西久保3-9-15
・電話:0422-38-6328

 

色々なズッキーニを食べ比べ!
「公苑前のデリ」でシェフに調理していただき、色々なズッキーニを食べ比べ!

 

<今回いただいた料理>
・慣れ親しんでいるズッキーニ
・緑色の丸いズッキーニ
・ホットサラダ

 

苦節10年 今後の展望は?
鈴木さんが今後の展望を語った。