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#498

石田ひかり(女優)

ゲスト×インタビュアー
石田ひかり(女優)× 舘野晴彦(編集者)

1972年、東京都世田谷区に生まれる。三人きょうだいの末っ子で、姉は女優の石田ゆり子。4歳から始めた水泳は、オリンピックをめざすほどに打ち込んだ。背泳ぎを得意とし、今も時間を見つけてはプールに通っている。スカウトをきっかけに芸能界に入るのは、中学1年のとき。厳格な父の許しを得るため、母と姉と作戦を練ったという。

アイドル全盛の時代に歌手デビュー。18歳のとき、大林宜彦監督の『ふたり』に出演し、これが大きな転機となる。姉の霊に見守られながら成長してゆく女子中学生を演じた。みずみずしい演技が評価されこの年、映画賞の新人賞を総なめにする。当時スクリーンに映る自分を見たとき、まるで幽体離脱した感覚で、別の人格が画面の中にいるように感じたという。そして演じることの快感を知ってしまったそうだ。昨年亡くなった大林監督に最後に会った時、石田はある依頼をされたという。その内容とは?

20歳のとき、NHKの朝ドラ『ひらり』のヒロイン役に抜擢される。女優生命をかける覚悟で臨んでいた作品。今では信じられないような過酷な撮影の日々を語ってくれた。映画、ドラマで存在感を見せた石田が、続いて挑戦したのは舞台だった。初舞台は、つかこうへい演出の『飛龍伝』。のちに名だたる女優が演じる大役に、体当たりで挑んでいる。実はこの作品は、つかへの直談判で実現していた。恩人・つかこうへいとの時間、ファックスで送られてきたという忘れられない、ある言葉とは。

2001年、石田はNHKのドラマのスタッフと結婚する。29歳のときだ。その後、女の子を二人を授かった。子育てに専念するため、しばらくの間、仕事を休むことになる。子育ての苦労、悩んだ日々を赤裸々に語ってくれた。また、ご主人の意外な素顔に驚いたというエピソードも。

いまの日課は、高校生の娘たちの弁当作り。実はお弁当作りが苦手で、10年後にどれだけ上達しているかわかるよう始めた。14年間ほぼ毎日作り続け、そのお弁当の写真の記録は膨大な量に。働く母として、お弁当作りだけは手を抜かないと続けてきたという。愛娘たちから言われた、嬉しい言葉を幸せいっぱいに教えてくれる。再び女優として、活躍を広げる石田の魅力溢れる1時間。
インタビュアーは、編集者 舘野晴彦