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#60

冬のうた特集

年の始めの歌といえば「お正月」。「お正月」は明治34年(1901年)に発行された「幼稚園唱歌集」という唱歌集に収められました。
「お正月」の作詞をしたのは当時、女学校の教諭を務めていた東くめです。彼女は勤めていた女学校からほど近い隅田川のほとりや浅草寺の周りをよく歩いていたようです。
東京下町の暮れから正月にかけての賑わいや子供たちの遊ぶ姿を眺めながら詩を書いたのかも知れません。
曲をつけたのは、東京音楽学校で、くめの2年後輩だった滝廉太郎。廉太郎といえば「花」,「荒城の月」,「箱根八里」などの数々の名曲を作った天才作曲家です。早く亡くなった廉太郎を思うと、この歌は廉太郎が子供たちに遺したお年玉なのかもしれませんね。