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#2

山形谷地どんがまつり ~400年の伝統を受け継ぐ若者たちの物語~

第2回は、山形で400年以上続く、「谷地どんがまつり」の伝統を守る人たちを追います。 人口2万人ののどかな田舎町に、毎年9万人もの観客が押し寄せるという「谷地どんがまつり」。 谷地八幡宮の例大祭として、毎年9月に3日間かけて行われる、五穀豊穣を願う祭りです。 先代から受け継いだ祭りを最高のものにし、豊かな実りを願い祭りを盛り上げようとする懸命な姿、それを支え続ける家族や仲間たち。 そして、伝統と重圧に時にはくじけそうになりながら、祭りの大本番に挑んだ主役たちが、 やりとげた後に知った思いとは…? まさしく支えあうチカラを感じる素晴らしい祭りをご紹介致します。


1000年以上続く「林家舞楽」を継承する若者

一子相伝、門外不出で1000年以上もの間、代々受け継いできた日本四代舞楽の一つ「林家舞楽」。
「林家舞楽」の伝統を継承し、いずれは「林家舞楽」の81代目を継ぐ立場の若者にスポットを当てます。今年の祭りで初めての舞を披露する彼は、見事に舞うことができるのでしょうか?

江戸時代から続く歴史のある「谷地奴」に初めて挑む若者

参勤交代の奴に習い、この祭りでは神輿の露払いとして取り入れられ町中を練り歩く「谷地奴」。 江戸時代からの厳しいしきたりを受け継がれる「谷地奴」に一人の若者が初めて、挑みます。

21年に1度の大役「大当番」会長を務める男

祭り全体の仕切り役を務めるのが「大当番」。
舞楽、奴、囃子屋台などの進行を管理し、祭りを滞りなく進行させ、とりまとめる仕事。
特に、祭り最終日に行われる最大の山場、「囃子屋台の競演」の成功は、「大当番」の腕にかかっています。21年に1度地域ごとに回ってくる「大当番」。その会長に抜擢された男が大役に挑みます。


① 1000年続く伝統の舞を受け継ぐ男 谷地八幡宮の跡取り息子 林重陽さん(36歳)

林家舞楽の81代目を継ぐ立場。
彼が今年の祭りで初めて、林家にとって重要な舞、「陵王の舞」を披露することになります。
ところが祭り直前、父親から厳しい舞の指摘が…。
家族は重陽さんをどう支え、どういう気持ちで見守るのでしょうか?
果たして、伝統の舞は、しっかりと受け継がれるのでしょうか?
そして、町の人々はその舞楽から何を感じとるのでしょうか?

② 「谷地奴」に初めて挑む男 調理師 吉田晃太郎さん(27歳)

奴振りに初挑戦する吉田晃太郎さん、27歳。
祭り当日早朝から日没まで続く奴振りに、今年初めて挑みます。
谷地どんがまつりで奴を担当するということは、歴代大先輩方の意思を受け継いでいくこと。名誉、伝統、重み、プレッシャーを感じる中で、最後までやり遂げられるでしょうか?
そして、仲間たちと全力を尽くした後に込み上げてくるものとは?

③ 21年に1度の大役「大当番」 その会長を務める男 コンクリート会社の跡継ぎ 工藤泰輔さん(42歳)

祭り全体の仕切り役を務めるのが「大当番」。
その「大当番」会長の大役を任された工藤泰輔さん、42歳。
「大当番」会長として、必死に伝統の祭りを成功させようと尽力します。
会合のまとめ役、全ての調整、当日の運営など、やることは山ほどあり、会長の彼一人に重圧がのしかかります。
地区の威信をかけた仕事をしっかりと成し遂げられるのか?
伝統ある祭りを守り、地域を盛り上げることができるのでしょうか?