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#186

「生花の散華」

京都「五山の送り火」で知られる大文字山の麓に佇む法然院。法然上人ゆかりの古刹です。本尊・阿弥陀如来の前に集うのは二十五の生花。この寺に伝わる仏事、「散華」です。季節ごとの生花を、来迎の際にお供するとされる二十五の菩薩に見立てているのです。夏は木槿(むくげ)です。境内に咲く花を大切にするご住職の梶田真章さんが、散った花や盛りを過ぎた花を集め、毎朝並べています。