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#110

都の世界遺産スペシャル

京都には世界遺産に認定された17の文化財があります。今回はそのなかで、特にご覧いただきたい名所旧跡を特集。なぜ、それらの場所が世界遺産に選ばれたのか? その理由をひも解きます。
空海と深いゆかりを持つ「東寺」。まずは、空海が唐で学んだ密教の教えがわかるという講堂へ。建物の中に広がっていたのは、21体の仏像が織りなす仏の世界。これは密教の教えである「曼荼羅」を、わかりやすく立体で表現したもの。そして京都のランドマーク、五重塔へ。極彩色に満ちた塔内部の中央には、仏像に囲まれた心柱と呼ばれる柱が。実はこの心柱自体が、密教で最も尊い大日如来と見立てられているのです。そんな五重塔は、京の街の様々な場所から拝むことができます。
徳川の栄枯盛衰を見守ってきた「二条城」。豪華絢爛な唐門をくぐった先にある二の丸御殿には、世界遺産に選ばれた秘密が隠されていると言います。待合室の間に描かれた猛々しい虎の襖絵や、大広間に描かれたダイナミックな松の襖絵など、御殿内部はまるで美術館のよう。さらに二の丸庭園には、全国の大名たちから寄進させた珍しい石の数々が。そのどれもが、徳川が軍事力ではなく権威や格式で世を治めようとした証だと言うのです。
京都最古の社のひとつ「上賀茂神社」。本殿の前には、盛塩のように盛られた2つの砂山がありました。さらに細殿の前へ行くと、そこには先程よりも大きな2つの盛砂が。実はこれ、神様が降り立ったとされる神山を模したもの。毎年5月に行われる葵祭は、この神山へ神様に降臨してもらうために始まりました。
なぜ、京都は17もの文化財が世界遺産に選ばれたのか。その理由を探りながら、改めて古都京都の魅力を再発見する1時間です。

 
【専門家出演者】
●京都ジャーナリズム歴史文化研究所代表
歴史作家
丘眞奈美さん
 
●城郭考古学者 奈良大学文学部教授
千田嘉博さん
 
●京都市元離宮二条城事務所学芸員
松本直子さん
 
●庭園デザイナー
烏賀陽百合さん