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#109

平等院と宇治 偉人たちの物語

豊かな自然に恵まれ、平等院鳳凰堂から宇治茶まで、様々な魅力を持つ宇治。平安貴族の時代から時を超えて愛されてきた人気エリアです。今回は、宇治に深く関わった偉人たちの知られざる物語を紐解いていく旅へ。旅人は、俳優の渡辺大さんです。
まずは、宇治を代表する名所、平等院へ。この寺院の創建に関わるのは、平安時代に栄華を極めた貴族、藤原道長・頼通親子です。彼らが憧れた極楽浄土。その世界を表現するため、鳳凰堂の至る所に細やかな仕掛けを施していました。彼らはなぜ、そこまで極楽浄土にこだわったのか?そこには、知られざる苦悩と、親子愛がありました。
宇治と言えば、日本有数の茶処。宇治茶と深く関わる偉人は、かの天下人、豊臣秀吉。秀吉は伏見城を築いたのち、毎日、宇治川の水を汲んで城へ届けさせ、茶の湯を楽しんだと言います。そんな宇治茶の秀吉の逸話を伝えるのは、今も宇治橋のたもとに暖簾を掲げる老舗、通園茶屋。極上のお茶を味わうと共に、そこで秀吉ゆかりの貴重なお宝を発見!さらに、宇治茶にゆかりの名刹、興聖寺へ。この地を巡ることで明らかになったのは、秀吉が宇治茶のブランドを守ることになった二大事業。その驚きの方法とは?

続いての偉人は、江戸時代、最新文化を中国から持ち込み、一大ブームをおこした有名な僧侶、隠元禅師。ゆかりの寺である黄檗宗の大本山、萬福寺を訪ねます。境内を歩けば、隠元禅師が中国から伝えた様々な文化や技術と出会うことが出来ます。中でも注目は、日本の食文化に革命を起こした「普茶料理」。斬新な作法と、インゲン豆をはじめとした新食材、そして画期的な調理法とは?さらに塔頭、宝蔵院で出会ったのは、現代人の暮らしと関わりの深い、ある物。まさに世界遺産級とも言える驚愕の品々とは?
 偉人たちと宇治の歴史を紐解くと、この地の新たな魅力が見えてきました。

 
【専門家出演者】
●京都芸術大学 芸術学部歴史遺産学科 教授
杉本 宏さん