BS朝日

バックナンバー

#121

大原三千院といやしの里

古都を見守る比叡山・・・その麓に位置する大原は、いにしえより多くの人に安らぎを与えてきた癒やしの里。なぜ人々は大原に癒やされるのか、今回は女優の檀れいさんが、この地を巡り、それぞれが刻んできた歴史と癒やしの秘密をひも解きます。
 まずは大原を代表する寺であり、昭和の名曲「女ひとり」の歌詞でも知られる三千院へ。境内で最も古く、寺の始まりと深く関わる素朴なお堂、往生極楽院は、貴重な国宝、阿弥陀三尊像に出会える場所。ここが現世の極楽浄土と言われるその理由とは? そして可愛らしいわらべ地蔵がちらほらと顔を見せる苔むした庭園では、普段なかなか見ることが出来ない、雪に覆われた「冬の絶景」もお届けします。
 三千院と並んで大原を代表する寺院が「寂光院(じゃっこういん)」。ひっそりとした佇まいを見せるこの寺は、あの聖徳太子が父親の菩提を弔うために開いたと伝わり1400年以上の時を刻んできた歴史ある寺院。そんな寂光院は「平家物語」で有名な建礼門院ゆかりの寺でもあります。平清盛の娘として生まれ、天皇の后となった彼女は、源氏との戦いに巻き込まれ、悲劇的な運命をたどります。心に大きな傷を負った彼女が行き着いた先が、寂光院。ここで触れた人々の温かさが次第に彼女の心の傷を癒やしていきます。その逸話を今に伝える大原の名物が、京都三大漬物の一つ「しば漬け」。私達の食卓にお馴染みのしば漬けと悲劇の女性、建礼門院との関わりとは?
 大原の地で700年以上の時を刻む「宝泉院(ほうせんいん)」は、音と自然が融け合う寺院。独特な節回しのお経「声明(しょうみょう)」と深く関わる不思議な楽器や、水の滴る音を響かせ幻想的な音色として聞かせる水琴窟(すいきんくつ)、さらに・・・まるで絵画のように美しく、誰もが魅了される「額縁庭園」に出会います。
 山里に広がるどこか懐かしいのどかな風景、豊かな大自然、歴史ある寺院をめぐる心安らぐ旅から、大原が癒やしの里である理由が浮かび上がります。

  
【専門家出演者】
●京都ノートルダム女子大学 名誉教授
鳥居本 幸代さん