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#151

伊勢神宮と京の都SP

今回は、俳優の中村雅俊さんが京都を飛び出し、三重県伊勢市にある伊勢神宮を訪ねる特別編。実は京都と伊勢には深い関係が!紀元前より長きに渡り敬われてきた伊勢神宮とその周辺をぶらりと歩けば、京都との意外な繋がりが浮かび上がって来るんです。
まずは伊勢神宮、内宮(ないくう)の境内を訪れた中村さん、不思議なことに神社にはつきものの「おみくじ」や「狛犬」が無いことに気づきます。それは一体なぜなのでしょうか? そして天照大御神を祀る「正宮(しょうぐう・読み確認)」には、京都にある元伊勢籠神社との共通点が・・・。この2つの神社の繋がりとは?
神宮の前に広がるおはらい町では、京都に深いゆかりのある戦国武将が愛した名物を頂きます。

伊勢神宮へのお参りは江戸時代に大流行し、「おかげ参り」「ぬけ参り」と呼ばれました。このおかげ参りをする参拝客のお世話をしたのが「御師(おんし)」と呼ばれる、今で言う旅行代理店のような役割があった人たち。代々御師の仕事を受け継ぎ、当時の邸宅を今に残す「丸岡宗大夫邸」を中村さんが訪ね、御師が参拝客たちをもてなすための工夫や、今に残る貴重な品々を拝見。団体客も多かったといい、その料金を現在の価格にあてはめると・・・中村さんも驚きの金額でした。
また当時の参拝客が、伊勢神宮へのお参りの後に楽しんだのが、花街。かつて遊郭だった頃の面影を色濃く残す宿「麻吉旅館」を訪ね、往年の雰囲気を肌で感じます。またこの麻吉旅館は江戸時代の滑稽本「東海道中膝栗毛」にも登場。弥次さん喜多さんの旅路から京都と伊勢の関係が浮かび上がります。
つづいて中村さんが訪ねたのは「さいくう平安の杜」。
実は飛鳥時代から天皇に代わって都から伊勢神宮に派遣された「斎王(さいおう)」と呼ばれる皇族の女性がいました。その斎王が暮らしたのが「斎宮(さいくう)」と呼ばれる場所。一体どんな女性が、なぜ都からわざわざ伊勢神宮に派遣されたのでしょうか?またその斎王の制度は、京都で毎年行われる葵祭とも深い関係があるのです。
伊勢神宮を訪ね、京都を再発見する特別編、是非お楽しみに。

 
【専門家出演者】
●京都ジャーナリズム歴史文化研究所代表
歴史作家
丘眞奈美さん