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#1921

5年ぶりに復活したジュネーヴ・ショー 注目車種がずらり 現地の盛り上がりは?

第一回の開催は1905年、つまり明治38年という、100年以上の歴史を誇るジュネーブ・ショー。2019年を最後に、ここ数年は主催者の変更や、コロナ禍による中止が続いていたが、2023年秋、なんと会場を中東カタールのドーハに移して再開された。そして2024年2月、5年ぶりに、第91回となるジュネーブ・ショーが帰ってきたのである。
北米でのモーターショーを除けば、パリ、フランクフルトあらためミュンヘン、日本、そして北京と上海のショーも、1年おきの開催が慣習となっている。そんななか、毎年行われていたジュネーブ・ショーは、比較的コンパクトな会場内に、世界中の自動車メーカーやカロッツェリア、新興国のメーカーまでもがならび、メーカー首脳陣からF1ドライバーなど現役アスリートが姿を見せるなど、その内容と雰囲気において、世界一のモーターショーといっても過言ではなかった。2024年のジュネーブは規模を縮小し、メーカーの数が大きく減ったいっぽうで、これまでにない特徴も見られた。そして日本車では唯一、いすゞのピックアップが並んでいたことも付け加えておきたい。

 


 

#1921 5年ぶりに復活したジュネーヴ・ショー 注目車種がずらり 現地の盛り上がりは?
第一回の開催は1905年、つまり明治38年という100年以上の歴史を誇るジュネーヴ・ショー。2019年を最後に、ここ数年は主催者の変更やコロナ禍による中止が続いていたが、2023年秋、なんと会場を中東カタールのドーハに移して再開された。
そして2024年2月、5年振りに第91回となるジュネーヴ・ショーが帰ってきたのである。
松任谷正隆とCG副編集長・中村昌弘氏が、ショーの感想について語り合った。

 

イベント公式サイト:https://genevamotorshow.com/geneva-2024/

 

ルノー
今回で唯一、昔と同じだけのスペースを取って車も並べていたルノー。
中村氏によると、「ルノー5」のデザインは、随所に昔のモチーフを取り入れているそう。
デザイナーのジル・ヴィダル氏の下で初めて出た市販車「ラファール E-Tech フルハイブリッド」や、オーソドックスなSUV「エスパス E-Tech フルハイブリッド」、欧州のカー・オブ・ザ・イヤーを受賞した「セニック E-Tech 100% エレクトリック」なども展示されていた。

 

BYD
ルノーに次ぐ大きなブースを構えていた中国のBYD。
主役を務めていた「ヤンワン U8」は、水の中を走れる水陸両用の車なのだそう。堂々とした体躯と高性能だが、本国での価格は100万人民元、日本円で2000万円強の値段となる。

 

フォックスコン
「モデルB(ピニンファリーナ)」は、ヨーロッパでは2024年に発売予定。
また、「エニグマGT コンセプト」は、プレゼンで動画だけ披露されたという。

 

IM
中国の上海汽車傘下のMGは、IMというEV専用のブランドを作った。
「L7」は、中村氏によると「ルーフにセンサー類がいっぱい付いていたので、全自動運転まで視野に入れてるんじゃないかな」とのこと。
「L6」を見た松任谷は「かっこいいじゃないですか!良いデザインだなあ」と称賛!

 

MG
「サイバースター」は、バタフライドアを採用しており、ソフトトップを開閉できる。
松任谷は「なんか良いですね。ロゴ見ると、なかなか心躍るものがあります」との感想。

 

ダチア
ハイブリッドSUVの「ダスター」は、かつての実用系クロスオーバースタイルから、一気に洗練されたSUVへと生まれ変わっていた。
一際目を引いたのは「サンドライダー」。この車でダチアは、2025年のパリ・ダカール・ラリーのT1+カテゴリーへの参戦を目指すという。

 

マイクロリーノ
「マイクロリーノ」について、中村氏は「日本でも知ってる人多いと思うんですが、電気版のイセッタみたい。今回、45っていうのを出したんですね。いわゆる45km/hまでしかでない、フランスで14歳以上が乗れるってやつです」と述べた。

 

キメラ
「EVO38」は、「EVO37」と比較すると一回り大きく、ストレートなデザインになっている。エンジンもパワーアップしており、四駆になっているのだとか。

 

後編である次回は、話題のレストモッドを中心にお届けする!