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#1992

V12が放つ伝統と革新 ヴァンキッシュが示す頂点

V8エンジンを搭載するDB12やヴァンテージ、そして今や屋台骨を支えるSUVのDBX。最近ではヴァルキリーやヴァルハラといったスペシャルなモデルたちもお目見えした。最新のアストン・マーティンのラインナップにあって、最後のピースが埋まった。V12ツインターボエンジンを搭載する3代目ヴァンキッシュがようやく日本にやってきたのである。
時代の流れの中で少しずつ姿を消し、今や絶滅危惧種となったV12エンジンだが、これを搭載するスポーツカーは今もブランドのアイコンとしてどのモデルも輝きを放つ。イタリアにはフェラーリ・ドーディチ・チリンドリやプロサングエがあり、ランボルギーニ・レヴエルトはプラグインハイブリッドという形で時代を味方につけた。そして、英国からアストン・マーティン・ヴァンキッシュがライバルに並んだ。こちらはV8ユニットのようにAMGの力は借りず、フラッグシップ・ユニットとしてアストンが独自に進化させてきたものである。100年以上続くアストン・マーティンの長い歴史にあって、V12エンジンの登場からまだ25年ほどしか経っていないのが意外に感じられる。その仕立てや走りをじっくり見てみよう。
 
出演:松任谷正隆 / 中村昌弘(CG副編集長)
登場車種:アストンマーティン ヴァンキッシュ