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#462

川口相美 株式会社SJOY 代表

 

誰もがたまった洗濯物をたたむのを面倒くさいと思ったことがあるだろう。そこで川口が考えたのは、洋服を『圧縮する』こと。既存の油圧圧縮技術を利用して、独自の衣類圧縮機を開発。Tシャツならば、手のひらサイズ(スマホ大)に小さくできる。旅行の際に荷物がかさばることもなくなるし、収納するにもスペースの大幅な節約になるのだ。これまで衣類の収納には『たたむ』『かける』以外の選択肢はなかったが、そこに『圧縮する』という手段が加わる日はやってくるのか!?
 
圧縮は、現在、手動の機械で約10トンの圧力をかけて約15分かかるが、すでに自動圧縮機を大田区の町工場と開発中であり、それだと5分以内で済み、さらにサイズも小さくなるという。ちなみに圧縮された衣類は、すぐに戻すことができる。しわは残るが、洗濯すれば元通りになるし、しわ取りスプレーで即座に落とすこともできる。圧縮による目立った傷みなどは、これまで確認されていないという。
 
自動圧縮機には、すでにいくつかの企業が興味を持っているという。川口が想像するのは、旅行に圧縮した衣類を持って行っても、宿泊施設やコンビニ、空港などにも圧縮機があり、圧縮して持って帰れるという未来だ。ゆくゆくは洗濯機のボタンに「洗う」「乾燥」とともに「圧縮」がある時代が来るはずだと予言する。

 

かわぐち さんみ

 
1995年3月14日生まれ
大学でファッションを学び、イッセイ・ミヤケのグループ会社で働いた後、両親の経営するアパレル貿易会社を引き継ぎ、独立。プレッシャーに押しつぶされ、毎日、酒を飲み続ける生活に陥った時期、目の前に服が散乱しているのを見て、圧縮のアイディアを思いついたという。様々な起業セミナーやビジネスプランコンテストに参加し、注目を浴びている。