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天気がよければ会いにゆきます

幸福感に満ち溢れた書店、きらめく雪景色。映像美にも高評価!

 過去の傷を抱えた男女の愛と再生を描いた、ヒーリング度満点のラブストーリー「天気がよければ会いにゆきます」。どの作品も「時間をかけて大切に読みたい」と愛されている人気作家の同名小説が原作で、作家独特の穏やかな世界が美しい映像で再現されたと評価されました。

 まず目を引くのが、文学に対する深い思いです。主人公のウンソプが地元で営んでいる「グッドナイト書房」は、本好きの人たちが集まる文芸サロンのような場所。木の温もりがほっとさせる小さな店で、年齢や職業もまちまちな人々が好きな詩や小説を朗読したり、思い思いに感想を語り合ったりする光景は何とも言えない幸福感に満ちています。
 
 一方、ヒロイン・ヘウォンの、有名なベストセラー作家だった叔母のミステリアスな存在が気になります。彼女だけでなく、ウンソプの母も何か秘密を抱えているかに見えて、彼らの恋をただ甘いものだけにはしておかないようです。それでもヘウォンとウンソプは、ちょっとした誤解や迷いを経て、互いの思いを確認し合います。2人が眼下に川を見下ろす山頂でキスを交わすシーンは最高にロマンチックです。
 
 たびたび登場する山の風景をはじめ、全編を通して印象的なのは彼らが暮らす江原道の豊かな自然。白がまぶしくきらめく雪景色には心が洗われるような思いになります。物語の大部分の季節は冬ですが、回想シーンでは燃えるような紅葉の景色も描かれて、その美しさは目に焼き付いて離れません。劇中のプクヒョンリという町は実際にはないものの、多くの撮影が行われた江原道寧越(ヨンウォル)郡はロケ地として注目を集めたそうです。