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#78

昭和を駆け抜けた 歌謡界の女王・美空ひばりと 世界的デザイナー・森英恵

「子役は大成しない」といわれた芸能界で頂点に立った歌謡界の女王・美空ひばり。日本人初のパリ・オートクチュール正会員となった「マダム・バタフライ」森英恵。誰も歩んだことがない道を切り拓き、昭和を駆け抜け、女性の魅力を世に示した2人。この2人の運命の出会いとは?!

~昭和を“歌謡曲”でけん引した美空ひばり~
のど自慢出場~天才少女歌手に、そして国民的スターへ…。美空ひばりは幼少時代より全国ののど自慢を総ナメする天才少女であった。やがて映画界にも進出し、「悲しき口笛」「リンゴ追分」で国民的歌手・美空ひばりへと成長する。
子役から見事に脱皮したひばり。「柔」「悲しい酒」「愛燦々」などで栄光を手にしながらも、私生活では悲しみが続く。それでもひばりはファンのために歌い続けた。

~昭和における「ファッション」の先駆者であり、リードし続けた森英恵~
主婦が銀幕スターの衣装をデザイン!? 戦後間もなく、結婚を機に洋裁を習い始めた森英恵は、当時人気のドレスメーカー学院に通学。その後、新宿にスタジオ「ひよしや」を設立。独自のデザインが評判を呼び、映画関係者の目にとまったことで、日本映画黄金時代の出演女優の衣装を数多く手がけることに。
しかし仕事に疲れ、気分転換に訪れた海外で、英恵は自分が進むべき道を見つける。日本の美、素晴らしさを世界に発信したい…。周囲が猛反対する中、ニューヨークへ進出。さらにパリでは、日本人初のオートクチュール会員に。「ハナヱ・モリ」として新たな挑戦の日々が始まった。

~美空ひばりと森英恵、運命の出会い~
戦後の日本が焼け跡から復興、未曽有の経済成長遂げる昭和。このトップランナー2人の運命の出会いは、ある日、ひばりから英恵のオフィスに「舞台衣装を作ってほしい」と依頼したことに始まる…。歌謡界の女王の衣装作りとは? そこで生まれた2人の信頼と絆。伝説となった「不死鳥コンサート/東京ドーム公演」の衣装合わせで、ひばりは表情を険しくした。その真相とは? そして、コンサートの幕が開き、ラスト曲「人生一路」が始まる――。

時代と添い遂げた歌姫・美空ひばり。湧き出る発想で布地に命を吹き込み、世界を駆け回った森英恵。懐かしい歌声や艶やかなファッションを見せながら、新たな時代を切りひらいた女性先駆者2人と、彼女らを支えた人々との人間ドラマを描く2時間スペシャル。