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#96

歌に描かれた四季

冬の夜(文部省唱歌)この歌が発表されたのは、明治45年(1912年)です。当時、東京にも街の電灯が普及したばかり。雪国の冬の夜はみんな囲炉裏を囲んでいたのでしょう。「冬の夜」にはその様子が美しい日本語で綴られています。お母さんが囲炉裏を囲んで縫物をしながら子供に楽しい春の遊びや楽しさを聞かせる。お父さんが縄をないながら過ぎし日の思い出を語って聞かせる。テレビもラジオもない時代に手仕事をしながら寒い雪の夜を過ごす。とろとろと燃える囲炉裏の火のような温かさが伝わってくる歌ですね。