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#21

「苔」

緑のコケが、見事に広がっています。京都市の北西部、嵯峨野の奥にある尼寺、祇王寺の庭です。山あいの地で湿気がたまりやすく、カエデの木々が陽の光を遮って、美しいコケが育ちます。一年中、日中は拝観が可能で、世界にも知られる「平家物語」に出てくる名刹だけに、国内からだけでなく、京都を愛する外国人も訪れます。新緑が鮮やかな5月初めにかけての10連休には、約7000人が祇王寺のコケの前に集いました。