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#144

「屋根の葺き替え」

奈良市郊外の山里に、幕末に建てられた庄屋の屋敷があります。6月からここで萱葺屋根の葺き替えが行われています。屋根を葺き替えるのは25年ぶりのことです。9月下旬、いよいよ完成間近となっていました。カヤが手に入りにくいため下3分の2はススキで代用し、48cmの厚さの屋根を9段積み上げています。葺き替えができる職人は今や奈良ではたった一人になってしまいました。屋敷も職人技も後世に受け継いでいきたいですね。