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#63

歩いて楽しむ路地7選

いわゆる「碁盤の目」と言われる整然とした京都の町並み。その町並みを形作る大きな通りから一歩、小さな路へ踏み入れれば、古都らしい雰囲気に満ちた、風情ある場所へとたどり着きます。今回は、旅人の原田龍二さんが、それぞれ特徴ある小さな路地をぶらりと歩き、その場所の空気を感じながら、秘められた歴史や物語をひも解きます。
まずは「京都らしい風情を感じる通り」へ。代表的な通りが京都屈指の観光地、祇園を貫く「切り通し」。鯖寿司の老舗「いづう」や、雰囲気たっぷりの喫茶店「進々堂」などの名店が軒を連ねます。甘味処「ぎをん小森」は、元々お茶屋として創業。祇園の華やかな歴史を伺います。さらに趣たっぷりの小路「膏薬辻子(こうやくずし)」へ。不思議な名前に秘められた意外な歴史とは?
祇園のほど近くには「若手職人の逸品に出会える路地」が。こぢんまりとした通りに、三味線作りや味わい深い手作りノートに心血を注ぐ若手職人達の店が集まっています。そんな若者達を応援する大家さんには熱い想いがあったのです。
現在ではごく普通の通りに見える「千本通」はかつて平安京のメインストリート。しかしこの通りは「魔界へ通じる道」と言われているのです。その由来を求めて、平安時代から続く寺院「千本ゑんま堂」へ。閻魔大王に秘められた、魔界にまつわる恐ろしい物語とは。
京都を訪れたら訪れてほしいのが、「京の美味しい食に出会える通り」。四条通から入った小路「撞木図子(しゅもくずし)」では、有名料亭で修行した店主の絶品料理が、手頃な価格で頂ける人気店を訪ねます。そして「京の台所」と呼ばれる錦市場があるのが「錦小路」。さまざまな店を食べ歩き、さらには昭和レトロな雰囲気の銭湯で汗を流します。
銀閣寺の前から続く「哲学の道」は、「ご利益がもらえる道」。幸せになれるお地蔵様や恋愛が成就する電話ボックス、あらゆる障害をなぎ倒せるお守りなど、様々なご利益を頂きます。
古都の中心部を貫く「六角通」は、「宮脇賣扇庵」や「大極殿本舗」など、この街を代表する「老舗が集まる通り」。なぜこの通りには老舗が集まったのでしょうか?その謎を紐解くカギが1400年以上の歴史を誇る「六角堂」。この寺に伝わる聖徳太子にまつわる物語とは。
そして祇園と並び花街として発展してきた上七軒。現役の芸妓さんと共に、上七軒通りに秘められた花街の歴史をひも解きます。この街を見守る北野天満宮は花街の始まりと深い関わりがあったのです。
古都を彩る通りや小さな路地をぶらりと歩き、京都のさらなる奥深い魅力に出会います。