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#107

戦国 京の城めぐり
〜天下人の運命を変えた城〜

今回は京都にある戦国の城をめぐる旅。戦国時代の覇者「織田信長」、天下統一を成し遂げた「豊臣秀吉」。2人の天下人ゆかりの城の跡地や遺構を俳優の宇梶剛士さんが城の専門家、千田嘉博(よしひろ)先生と共に訪ね、それぞれの能力や秘められた思いをひも解き、さらに驚くべき「歴史のもしも」に出会います。
まずは豊臣秀吉ゆかりの場所へ。日本の歴史上の大事件「本能寺の変」では、主君・織田信長を明智光秀が討ちましたが、秀吉が光秀を打ち破り天下を大きく引き寄せたのが「山崎の戦い」。秀吉といえば、「一夜城」のエピソードが有名ですが、山崎の戦いの際に陣を敷いた場所には秀吉が築いた「一夜の塔」伝説が。今も残る「一夜の塔」を訪ね、人々をあっと驚かせる手腕から秀吉がどのようにして天下を取ったのか?その素顔をひも解きます。

天下人となった秀吉には、建てられてからすぐに壊されてしまった「幻の城」がありました。これまで正確な位置が不明でしたが、2020年にこの城の遺構が発見されるという大ニュースが!一体どんな城だったのでしょうか? 実際に調査を行った「京都埋蔵文化財研究所」を訪ね、今回特別に「幻の城」の遺構から発掘された貴重な「瓦」を拝見します。それは豊臣家の家紋の瓦だけでなく、意外な紋様が入った瓦も!そこから秀吉亡き後、豊臣家が生き残るための「ある目論見」が垣間見えるのです。しかし、秀吉が願った豊臣家存続は実現しなかったのです。その意外な理由とは?
そして秀吉が仕えた織田信長は、実は京都に城を築こうとしていたといいます。しかも発案したのは明智光秀だというのですが、城の計画は中止となります。そこで実際に築城計画が進められた場所へ。もしこの城が建てられていたら、あの「本能寺の変」は起きなかったというのです。一体なぜ、城は造られなかったのか。そこには、計画の中止を進言したある意外な人物が…。
天下人の城が語る意外な歴史の真実をお楽しみください。
 
【専門家出演者】
●城郭考古学者 奈良大学文学部教授
千田嘉博さん