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#156

古都の美しい国宝を巡る

1200年もの長い時を紡いできた京都には、私達を惹きつけてやまない美しい文化財がいくつもあります。中には国宝や重要文化財に指定される貴重なものも・・・。
そこで今回は平安神宮でライブを行うなど京都とも縁があり、アーティストとして個展を開くなど美への造詣も深い藤井フミヤさんが、京都の由緒ある寺院に眠る美しい国宝や重要文化財を巡る旅へと出かけます。
まずは江戸時代を代表する2人の天才絵師の作品を見るため、京都で最も歴史ある禅寺「建仁寺」へ。この寺でよく知られるのが国宝「風神雷神図屏風」。俵屋宗達が描いたこの作品が後の世に与えた絶大な影響とは?さらに近年その人気にますます拍車がかかる伊藤若冲の作品「雪梅雄鶏図」も拝見。実はこの作品、普段は京都国立博物館に預けてあるものですが、今回、この番組のために特別に用意してもらったもの。貴重な作品を間近で見せて頂きます。

続いては平安時代に創建され世界遺産にも名を連ねる「醍醐寺」へ。この寺を象徴する五重塔は、醍醐寺創建の頃よりこの地を見守ってきた貴重な国宝。また醍醐寺といえば、豊臣秀吉が開いた盛大な催し「醍醐の花見」でよく知られますが、その醍醐の花見にゆかりのある建物、国宝の金堂や、三宝院も拝見。秀吉が自ら手がけた庭園に藤井さんも目をみはります。さらに、醍醐寺創建の頃に祀られていた本尊で、国宝に指定されている貴重な薬師如来像や、鎌倉時代の名高い仏師、快慶が手掛けたとも言われる「水晶に入った阿弥陀仏」も。近年発見され、今後国宝に指定される可能性もあるというこの阿弥陀像、一体なぜ水晶に入っているのでしょうか? 意外なその理由とは?
そして天皇家の菩提寺として知られる泉涌寺の塔頭「即成院」では、本尊の阿弥陀如来と二十五菩薩を拝見。ミュージシャンである藤井さんも驚いたその姿とは? そこには仏教と音楽の深い関係が・・・。
古都の宝に出会い、その美しさと遥かな歴史を学びながら京都の奥深さに触れます。
 
【専門家出演者】
●仏像ガイド
政田マリさん