番組表
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放送内容
30代で都内に持ち家 アイデア溢れる建築家夫妻の家
次回放送予定
万博の年に建った上質マンションを再生 渋谷のチーズ職人の家
明治神宮の西の玄関口として知られる、小田急線の参宮橋駅。
戦国の時代から、このあたり一帯は代々木村と呼ばれていました。
「代々木」という地名は、この地に代々受け継がれたモミの大木に由来するそうです。幕末のペリー来航の折には、井伊直弼の家臣がこの木に登って、黒船の動きを見張ったと伝えられています。
今回はこの街でヴィンテージマンションの最上階の部屋を購入し、リモデルされたFさんご夫妻を訪ねます。
番組概要
辰巳琢郎の家物語 リモデル☆きらり
リフォームすることで新しいライフスタイルを楽しむ「リモデル」により、その人らしい素敵な住まいを実現した人がいます。番組では建築通として知られる俳優の辰巳琢郎が、「リモデル」によって素敵な夢を叶えた人たちを訪ねリモデルの魅力について伺っていきます。
ナビゲーター
辰巳琢郎 (たつみ たくろう)

俳優としてだけでなく、プロデューサー、演出家として、’80年代前半の学生演劇ブームを創出。
卒業と同時にNHK朝の連続テレビ小説『ロマンス』にて全国区デビュー。
以来、知性・品格・遊び心と三拍子揃った俳優として、テレビ、舞台、映画だけでなく、クラシックコンサートの司会、海外旅行のプロデュースなど幅広く活躍。
執筆活動も精力的にこなし、「やっぱり食いしん坊な歳時記」「日本ワイン礼讃」などの著書がある。
日本のワインを愛する会会長。観光庁アドバイザー。国連WFP協会顧問。日本棋院評議員。日本ソムリエ協会名誉ソムリエ。
近畿大学文芸学部客員教授。日本芸術学園理事。
大阪市出身。







東京都世田谷区砧。「砧」の語源は「衣板」。古代から使われてきた、布を柔らかくしたり伸ばしたりするための道具のことです。世田谷区最大の広さを誇る砧公園は、昭和30年から41年までゴルフ場があり、日本のゴルフ黎明期を支えました。その後、公園となり、園内には美術館も造られ、区民の人気のエリアとなっています。
今回はこの砧公園の近くに築42年のマンションを購入しリモデルされたO邸を訪ねます。Oさんご夫妻は、建築家夫妻。以前は都内に賃貸で暮らしていましたが、長男の誕生を機に家探しを開始。当時、ご主人は独立したばかり、建築設計事務所に在職の奥様も育休中のため予算に限りがありました。そこで、およそ60平米の中古マンションを購入し、建築家夫婦ならではの独自のアイデアとDIYを駆使してコストを大幅にカットし、仕事と家事・育児を両立できる間取りに挑戦したのです。
元々は、リノベーション済みの一般的な2LDKだったO邸。そこで、既存の壁を取払いワンルームに。新たに、通常よりも3分の1ほどの厚みにした薄い壁で仕切り直し、真ん中に子ども部屋や寝室などを並べた“箱のような空間”を設けました。そうすることで、コンパクトなマンションに、ワイドな八の字型の回遊動線を実現したのです。回遊動線では、子どもと愛猫がぐるぐる追いかけっこをしている姿が微笑ましいと話す奥様。幼い子どもにとっては楽しい遊び場にもなっているようです。
壁や扉で空間を完全に仕切らないことで、日々の営みが連続的につながり、また、薄い壁で区切られた空間ごとに、暮らしのリズムが生まれ、ワンルームながらも生活にメリハリがつく住まいとなったのです。
近年、住宅価格だけでなく物価の高騰も相まって、子育て世帯にとって都心はますます住みにくくなってきている中で、「30代で都内に家を持つ」という現実にも挑戦したかったというOさんご夫妻。約60平米という、比較的に手に入れやすいマンションの一室で、いかに自分たちの暮らし方に合った住まいを実現できるかが今回のテーマでもありました。住む人それぞれのライフスタイルから家を設計するという、柔軟さを活かしたリモデルとなりました。
設計担当:小田切駿/ハヤオオダギリアーキテクツ
https://hayaoodagiri.com