BS朝日

バックナンバー

#133

2階の床下のフトコロを最大限に活かした赤羽の家

東京の北の玄関口とも言われる赤羽。すぐ近くには荒川が流れ、武蔵野台地がそびえる地形から、 江戸城を築いた太田道灌もここに築城したといいます。昭和30年以降は緑あふれる住宅街へと変貌を遂げ、最近では駅前の昭和の面影を残す酒場が多くの人を惹きつけています。
今回訪れたS邸は、赤羽にある築50年近い木造2階建て。以前は都内の社宅暮らしで、子どもの誕生を機に新居を探していたSさんご夫妻。ご主人が散歩していた途中にたまたま建築家の河内一泰さんが手掛けたリモデル物件に出会ったのが今回のプロジェクトのはじまりでした。リモデルであれば予算を抑えられるため、都内で戸建ても実現できると思い、設計のデザインも気に入った河内さんに依頼することに。子育て家族が快適に過ごせる家にリモデルしました。

南北に細長い形で東西を家で囲まれていたため光が入りにくかった立地のS邸。天井裏を開放し壁の仕切りを取り払うことで上からの光が1階まで届くようにしました。また1階の天井裏を開けたことによって生まれたスペースは、1階に取り込む部分と2階に取り込む部分を設け、さらに一部は収納スペースにすることで、いろんな床と天井のレベルがある構造に。場所によってフロアのレベルを変えたことより生まれた隙間を通して、1階のLDKから2階にいる子どもの様子が見られるなど、どこにいても家族の気配が感じられる住まいになりました。キッチンとリビングの間には、奥様の要望で作り付けのダイニングテーブルを設置。元々あった高低差を活かしてキッチン側に立つ人とリビング側に座る人の目線が合うように設計しました。作業台や子どもの勉強机にもなり、子どもと会話しながら家事ができるようになりました。
リモデルする物件探しに約3年もかけたというSさんご夫妻。さらにご主人は解体作業も手伝い、自ら廃材も処分しました。家作りから関わった分、マイホームへの思いもひとしお。奥様は念願だったというピアノ室で、長男と一緒に思う存分ピアノを弾けるようになりました。リモデルで生活の楽しみがまた一つ増えたようですね。

設計担当:河内建築設計事務所  http://www.kkas.sakura.ne.jp/

【平面図】

1F before

1F after

2F before

2F after.