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#196

平屋だけど二階建て気分 祖父が遺した自由が丘の家

東急東横線で渋谷から10分の自由が丘。
お洒落な雑貨屋さんやアパレルショップが点在する人気の街です。
「自由が丘」という駅名は、自由教育を旗印に設立された「自由ヶ丘学園」に由来し、住民たちの強い要望で決められたそうです。
 
今回は、旗竿地に建つ築50年の平屋建てをリモデルされたW邸を訪ねます。
父から譲り受けたこの物件は、消防法の規制で新たに建て替えができませんでした。そこで、和風で狭かった平屋を、高低差のあるスキップフロアを設けることで夫婦がゆったりと快適に暮らせる空間にリモデル。奥様好みの北欧ビンテージ家具が映える住まいに一新しました。
 
広さ44平米で収納が足りないと感じていたWさんご夫妻。しかし、再建築不可物件のため、床面積を増やすことはできませんでした。そこで、施工会社が考えたアイデアとは、なんと!床の高さを変えることによって生じる段差を利用し、スキップフロアを造ったんです。上にはリビング、下には「蔵」と名付けた収納空間が生まれました!
「蔵」には季節外の洋服や日用品のストック、趣味のキャンプ道具などが収納でき、居住空間をすっきりと片づけることができます。
 
また、元々、一般的な切り妻屋根だったW邸。天井高を出すために片流れの屋根に変更したことで、家の随所が吹き抜けとなり、狭いながらも開放的な空間となっています。また、その構造を生かしたことで、ルーフバルコニーも実現。家族や友人を招いて、よくバーベキューを楽しんでいるそうです。
 
これから家に、ワンちゃんを迎える予定だというWさんご夫妻。蔵の中にDIYでワンちゃんのおうちを造る計画を立てているそうです。奥様は、好きなインテリアを思う存分楽しむことができてご満悦の様子。ご主人は早く帰ってきたくなる家だとおっしゃっていました。別々に暮らしている息子さんたちが遊びにきた時は、リビングのテレビにみんなで集まって野球観戦をするのが家族団欒の時間だとか。
狭い空間を見事に一新!真似をしたくなるようなリモデルでした。

 
設計担当: 秋山慎也さん/SHUKEN Re
https://shuken-renovation.jp

【平面図】

before

after