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ザ・偉人伝 昭和歌謡のヒットメーカー
遠藤実 安井かずみ 人生を変えた出会い!
初回放送日:2020年10月18日(日)よる9:00~10:54
『対照的な二人が歩んだ音楽人生とは?!』作曲家・遠藤実 作詞家・安井かずみ
貧乏のどん底から這い上がり、「からたち日記」,「ソーラン渡り鳥、「高校三年生」、「星影のワルツ」、「せんせい」、「くちなしの花」、「こまっちゃうナ」等、5000曲ものメロディを世に送り出した遠藤実。
若くして成功「赤い風船」、「草原の輝き」,「恋のしずく」、「経験」,「わたしの城下町」、「お祭りの夜」,「よろしく哀愁」,「危険な二人」、「折り鶴」, 都会に育ち「不思議なピーチパイ」等、4000曲もの歌詞を紡いだ安井かずみ。
タイプのまったく違う作曲家:遠藤実と作詞家:安井かずみ足跡を追いながら、名曲誕生のウラ側に迫ります。
●貧乏のどん底の中で(遠藤)――10歳の頃、第二次大戦の疎開のため東京から新潟へ。父の厳愛を受けながら育つが、父の仕事はうまくいかず、極貧生活を送る。歌手へ憧れるも、農作業に明け暮れる日々。17歳の時、家族に告げずに東京へ向かう。
●友達は一流のアート〈安井〉――恵まれた家庭に生まれた安井。体が弱く、外に出るだけで高熱が出るほど。友達と外で遊ぶことは少なく、家の中で音楽と絵描いて過ごすことが多かった。
●泥水をすするような日々(遠藤)――歌手になることを目指して上京後、借りたギターで流しで生計をたてる。歌手への道のりは険しく、食うや食わずの生活が続き、歌手への夢にピリオドを打つ。歌手になることをあきらめて作曲家の道を志す。1957年、ようやく努力が実を結び、「お月さん今晩わ」がヒット。新潟を飛び出して8年もの歳月が流れていた。そした遠藤の作曲した島倉千代子の「からたち日記」がヒット。
●運命を変えた邂逅(安井)――大学で美術を専攻し、画家を目指す。しかし、運命を変える出会いが・・・。「赤鼻のトナカイ」「可愛いベイビー」の訳詞で知られる漣健児の会社でのアルバイトが運命を変える。漣健児との出会いにより、エルヴィス・プレスリー「G.Iブルース」を訳詞。作詞の道へ進むことに。
●作曲家兼レコード会社社長(遠藤)――島倉千代子の「からたち日記」、舟木一夫の「高校3年生」など、快進撃を続ける。そんな中、恩人からの依頼でレコード会社設立に関わり、やがて社長に就任。新時代を担うレコード会社を経営し、「こまっちゃうナ」等ヒット曲を手掛けていく。
●女性の社会進出の一翼(安井)――類まれなセンスで訳詞、作詞ともに次々とヒットを飛ばし伊東ゆかりの「おしゃべりな真珠」で日本レコード大賞作詞賞を受賞。安井は26歳にして世間の注目を浴びる。芸能人、文化人の集う六本木のお店での交流、奔放な性格も注目を浴び、時代の寵児として人気を博す。
●門下生たちとの絆(遠藤)――舟木一夫、千昌夫、森昌子ら、数多くの門下生を輩出した遠藤。「星影のワルツ」「北国の春」(千昌夫)、「せんせい」(森昌子)など、皆、スターへと羽ばたく。そのレッスンは「厳しい」のひと言。門下生の証言で、遠藤の知られざる姿が浮かび上がる。
●女性の時代を開拓(安井)――作詞:安井作品 西城秀樹の「ちぎれた愛」、沢田研二の「危険なふたり」で初のチャート1位を獲得。男性作詞家が主流だった歌謡界で、現代ポップスの源流を築き、女性の社会進出が困難な時代において、光り輝く生涯を送った。
●音楽業界の発展に尽力(遠藤)――人生の師だった父と苦労人の母を相次いで亡くし、糟糠の妻にも先立たれた遠藤。悲しみの中に夢と光を見出し、歌を書き続けた。その温もりは音楽家にも注がれ、日本音楽作家協会を設立。長年の功績を称え、逝去後、国民栄誉賞を授与された。
貧しい少年時代を過ごし、夢を追い続けた遠藤実。多くの人々の心に残る歌を多く社会に贈りだした。
一方 安井かずみは、恵まれた家庭に育ち感性を磨き、男性社会の中で独特目線で昭和歌謡に新しい風を吹き込んだ。
〈インタビュー〉
千昌夫、小林幸子、こまどり姉妹、いではく、コシノジュンコ、浅田美代子、小柳ルミ子、大宅映子、遠藤由美子(遠藤実の養女)、他
放送予定
ザ・偉人伝 テレサ・テン 30年目の歌声
~時の流れに身をまかせ~
「つぐない」「愛人」「時の流れに身をまかせ」など、せつない女心を美しくも情念を感じさせる声で歌い上げ、アジア全域を魅了したテレサ・テン。その透き通った歌声は、想像を絶する波乱の道のりを歩んだ人間だからこそ出せる、唯一無二の歌声なのかもしれません。



●日本の歌姫に触れた幼少期――中国大陸出身の両親が戦後、台湾に渡り、各地を転々とするなかで生を受けたテレサ。ラジオから流れてきた美空ひばりの「リンゴ追分」が幼心に刺さり、歌手を志す。テレサは家計を支えるため、中学を2年で退学し、13歳で歌の道へ。
●瞬く間にアジアのスターへ――台湾テレビの専属、中国テレビの専属などを経てその人気はアジアに拡大。18歳で東南アジアツアーを開始し、1972年、19歳で香港10大スターに選出される。翌年、日本デビューを果たし、「空港」で日本レコード大賞新人賞を手にする。
●日本からの国外退去――東南アジアでの人気を不動のものにしたテレサを予期せぬトラブルが襲う。不正なパスポート取得を理由に1年間の国外退去処分がくだる。日本での活躍が期待されるなか不運に見舞われてしまう。
●恋人との別れと「つぐない」の誕生――しかし、テレサの苦境は彼女の歌が打ち破っていく。彼女の人気は留まることが無く、見事、復活。日本では「つぐない」が大ヒットするが、この曲はテレサが恋人と別れ、歌い続ける道を選んだがゆえに生まれた作品だった。
●あまりにも早過ぎる旅立ち――荒木とよひさ作詞、三木たかし作曲による「つぐない」を皮切りに、テレサは二人が手掛けた「愛人」「時の流れに身をまかせ」などヒットを連発し、日本での人気を不動のものに。しかし1995年、42歳という若さでこの世を去ってしまう。
戦後の影響が色濃く残る時代に、台湾、中国、日本など同じアジアながら文化の違う国で、それぞれの国民を魅了してやまなかったテレサ・テン。没後30年を迎えるにあたり、その足跡と彼女の耐え難いほどの壮絶な人生を辿り、アジアの懸け橋となった歌声の魅力に迫る。
テレサと親しかった歌手、ジュディ・オングが彼女との思い出を、そしてテレサにあこがれ続ける俳優、檀れいが想いを語る。
〈インタビュー〉
荒木とよひさ、舟木稔、ジュディ・オング、檀れい、鄧長富(テレサ・テン実兄)ほか
〈語り〉
村上弘明



新作『ザ・偉人伝 テレサ・テン 30年目の歌声~時の流れに身をまかせ~』をお送りいたします。
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