番組表

放送内容

#108

昭和産業 代表取締役会長 新妻一彦 後編
二度と社員のクビは切らない 決意した子会社廃業

新妻一彦さんの故郷、福島県平市(現・いわき市)の小学校と中学校、県立磐城高校などを訪ねます。地域の農家をまとめていた父の企画力や統率力、近隣の人たちから人望が厚かった母の包容力が、新妻さんのビジネスパーソンとしての『源流』です。中学校の野球部では県大会への進出で、忙しい父と母がそろって福島市まで応援にきてくれたことを思い出します。就職で食品業界を志望したのも、コメや野菜の栽培という「食」の世界にいた父母の姿から生まれた『源流』からの流れでした。昭和産業に入社して、一番忘れられないのが、業績が悪化した子会社へ出向し、廃業と全員解雇の決断をしたことです。その本社と工場があった岩手県一関市も再訪しました。「二度と社員の解雇をしない」という誓いを胸に、「会社が守るべきステークホルダーは、従業員だ」と言ってきた新妻さんの歩みをたどります。