番組表

放送内容

#132

JR北海道 代表取締役会長 島田修 後編
忘れられない「最後の連絡船」 OBにも運航を要請

どんなに強く反対に遭ってもあきらめず、説得を重ねて前へ進む。島田修さんのビジネスパーソンとしての『源流』が生まれたのは、北海道函館市で青函連絡船の廃止に伴う船員たちの再出発に力を尽くした日々です。
1985年8月、27歳で函館の青函船舶鉄道管理局の人事課長になり、旧・国鉄の分割民営化を前に職員数の縮減という難題に直面します。労働組合の猛反対や、連絡船に愛着を持つ市民らの廃止反対デモという逆風にも、丁寧に説得を重ねました。
多くの問題で、最初から「絶対反対」の人が3割、「まあ分かる」と賛成の人も3割いて、残る4割に説いて、賛成派を過半にしていく。そんな進め方を「3対4対3の定理」と呼び、その後も難局を乗り越えるステップにします。最後の勤めを終えた連絡船「摩周丸」が記念館になっている函館港、東京の母校の高校などを再訪して『源流』からの歩みを振り返ります。