番組表

放送内容

#170

住友商事株式会社 取締役会長 兵頭誠之 後編
通貨危機で中断の発電所建設 約束した「やり抜く」

住友商事会長・兵頭誠之さんの『源流Again』、
コラムニストの矢部万紀子さんとともに、インドネシアを訪ねました。
ジャカルタから東へ飛行機と車で5時間余り、
中部ジャワ州ジェパラ県の海岸近くに立つタンジュン・ジャティB石炭火力発電所は、
兵頭さんが建設工事を担当し、1997年4月に着工しました。
ところが、3カ月後にタイで通貨バーツが暴落し、アジア諸国へ波及して、
インドネシアのルピアも大きく下落して国の財政が行き詰まります。
「アジア通貨危機」です。
翌98年5月、完成させても支払いが見通せない状況に、
住友商事の経営陣は発電所の建設工事の中止を決めました。
でも、上司の森中小三郎さんは「工事の再開を条件に止めます」と諦めません。
これが、兵頭さんのビジネスパーソンとしての『源流』の一つです。
建設チームだけでなく、社内の関係部署、機器類をつくるメーカー、
そして地元インドネシアで働く作業員らとの総力戦で再開に備え、
5年の中断を経て1号機と2号機を完成させて、
「やり抜く」との約束を果たしたことで6号機まで受注しました。
「始めた仕事は、最後までやり遂げる」――という兵頭さんの歩みをたどり、
思い出深い中学校も訪ねます。