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    #104

    山田耕筰・北原白秋

    「からたちの花」「この道」など、今も愛される童謡の名曲を生んだ、詩人・北原白秋と作曲家・山田耕筰。今回は偉大な芸術家2人の足跡を童謡を中心にたどり、日本人の心に残る原風景を探る。
    白秋と耕筰は、日本語が持つ美しさを生かした音楽を作り、子どもはもちろん、大人たちにも豊かな心を育んでほしいと願っていた。今年は、鈴木三重吉が『赤い鳥』を創刊し、童謡が生まれて100年の年でもある。詩を読み、旋律にじっと耳を傾ければ、無心で遊んだ幼い頃の気持ちがよみがえるだろう。誰もが持つ“日本心の情景”を探る。

    ●子どもたちにも芸術を…(北原白秋・山田耕筰)
    鈴木三重吉の信念に賛同した白秋、耕筰らが『赤い鳥』運動に参加。唱歌とは違う“童謡”誕生のいきさつ、そして、黎明(れいめい)期の名曲に込められた芸術家たちの思いとは?
    (「赤い鳥小鳥」「りすりす小栗鼠(こりす)」「ペチカ」「待ちぼうけ」他)

    ●若き苦悩の日々(北原白秋)
    福岡・柳川の造り酒屋に生まれ、早くから詩人として頭角を現した白秋。実家の没落と生活苦から転居をくり返しつつも、創作に明け暮れる。『赤い鳥』に参加後、初めてわが子を抱いた感情が名作を生む。
    (「城ヶ島の雨」「ゆりかごの唄」他)

    ●日本の音楽の夜明け(山田耕筰)
    10歳で勤労学校へ入る苦難を経て、音楽の道へ。東京音楽学校(現・東京芸術大学)卒業後、ドイツ・ベルリンへ留学。日本語の美しさを生かした楽曲作りの必要性を痛感し、祖国に音楽を根付かせる礎となろうと決意する。
    (交響曲「かちどきと平和」「山の母」他)

    ●芸術家の巡り合いと別れ(北原白秋・山田耕筰)
    貧困や流転を経て芸術を目指した白秋と耕筰の出会いが、童謡の名曲を生む。新民謡を含め300曲近い作品を残した2人だったが、病の進行と戦争への加速が2つの人生を分かつことになる。
    (「鐘が鳴ります」「からたちの花」「この道」他)