番組表

放送内容

忘れてもいいんだよ ~妻と歩む おだやかな日々~

山形県山形市で暮らす土田達夫さん(74)と妻・直子さん(75)。2016年、当時66歳で「アルツハイマー型認知症」と診断された直子さんを達夫さんが介護しています。直子さんは服の着替えや食事、入浴するのが難しく達夫さんの支えが必要。今、料理を作るのは達夫さんですが、それまで台所に立つことはほとんどありませんでした。食事のとき、最初は自分で食べる直子さん。
しかし、途中ではしが止まり、達夫さんの介助が必要になります。
旅行好きの直子さんのために達夫さんが企画した一泊二日の温泉旅行。大好物の団子を食べたりしながら観光スポットを巡り、笑顔を見せる直子さん。そして、その様子を見てうれしそうな表情を見せる達夫さん。一方で、旅行の思い出を共有できないのが何よりもつらいと話します。たとえ旅行の思い出を忘れてしまっても、また一緒に出かけたい…そこには達夫さんが大切にしている、
ある思いがありました。
長年ピアノの先生をしていた直子さん。定期的に友人たちと集まり、自宅や公園などで大好きな歌を歌っています。一緒に食事をしたり会話をして笑ったりするのが、夫婦にとって貴重で大切な時間。友人たちとの交流会では、ある驚きの出来事が…。
夫婦が大切にしてるのは「できること」に目を向けた生活。65歳以上の高齢者の約3割が認知症またはその予備群とされる時代。認知症介護のリアルに迫るとともに、前を向いておだやかに歩く夫婦の姿を見つめます。