日本のチカラ

日本のチカラ

番組概要

全国各地の「魅力あふれる産業」を通して、地域の歴史や文化・人々の英知や営みを学び、日本の技術力・地方創生への道・温かいコミュニティー、生きるヒントを描き出す、教育ドキュメンタリー番組。

放送内容

9月22日(金) 午前5:25~5:55放送

#101「上げる動かす守る ~歴史を支える土木工法・曳家~」

「曳家(ひきや)」と呼ばれる土木工法があります。
“建物を解体せずに移動する”という職人技で、400年以上の歴史を持ちます。
現在は土地の区画整備や道路拡張など、建物の移動が余儀なくされた時に用いれられ、最近は、文化財的建造物の保存技術としても注目を浴びています。
2015年には、青森県にある国指定重要文化財・弘前城でも曳家が行われました。
この現場を任されたのが、山形県の曳家業者『我妻組』。
社員は12人。少数精鋭の曳家集団です。
職人たちの陣頭に立つのは、工事部長の石川憲太郎さん42歳。
石川さんには、小学生の頃に自宅を火事で無くした苦い過去があります。
『それまで家で過ごしていた思い出などが全て消えてしまった』
家族の思い出が詰まった「建物」に対して、石川さんは一際強い思いを持っています。
そんな石川さんの元に、新たな仕事が舞い込んできました。
現場は、長井小学校 第一校舎。
築84年の木造校舎で国の登録有形文化財にも指定されています。
石川さんは誓います。
「建物に染み付いている人々の記憶や歴史も一緒に動かすんだ」
子供たちの学び舎であり町のシンボルを守るため、
曳家職人・石川さんの経験と技術が試されます。