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今回は熊本県宇城市でイチジクや柑橘類などを栽培する農家・岡村芙実子さんの元へ。
工藤はイチジクの収穫などをお手伝いする!
就農10年目の岡村さんの前職は美容師。夜の繁華街で働く女性のためのヘアセットを行っていた。
そんな当時、出会ったのが現在の夫・有能(なおたか)さん。有能さんは昭和初期から続く農園の4代目。太陽と共に起き、農業に励む彼の姿に、岡村さんは憧れ、結婚と同時に就農を果たした。
しかし、そこから壁にぶち当たる。夜型の生活だった岡村さんは、新生活に適応できず苦しんだという。そのような中、彼女の支えとなったのが、昨年逝去した祖母の存在。祖母が伝えた“ある言葉”は、彼女が畑に立ち続ける原動力となった。
そして、彼女の“今”を支えるのが、同じように農家に嫁いだ仲間の存在。
普段から話をすることで、精神的に助け合っている。さらに農業女子たちのリアルな本音も伺うことに!
最後は、イチジクを使ったオープンサンドとジェラートを工藤が味わう!
FILE54 美容師から農家に嫁入り 子育てと果樹作りに奮闘する農業女子
今回、工藤阿須加がやって来たのは熊本県宇城市。就農10年目のイチジク農家・岡村芙実子さん(34歳)を訪ねる。ご主人、義理の両親、4人のお子さんと暮らしている。農地はおよそ7.2haあり、うち40aでイチジクを栽培している。
ハウスの中へ!
イチジクは苗を植えてから収穫できるまでおよそ3年。本来は夏からが収穫期だが、ハウスで栽培することで5月頃から収穫できる。イチジクの品種は日本におよそ100種類あり、岡村さん夫婦は「桝井ドーフィン」を栽培している。国内では主流となっており、実が大きく、優良品種と評価されているのだそう。
イチジク畑で葉を編むお手伝い
イチジクの実は日光に当たることで甘い果実になるため、葉っぱを絡めて実に陽が当たるよう管理している。葉が折れやすく、繊細な作業のため慎重さが必要!
美容師から嫁いで転身した農業女子
4年間美容師として働いていた岡村さんは、農業に打ち込むご主人に惹かれ農家に嫁いだ。
夫・有能さん(34歳)は、昭和初期から続く農園の4代目。こちらの農園ではデコポンがおよそ100トン、イチジクが約13万個、その他にミカン、米などを栽培。岡村さんは夜型の生活から一転、今では子育てと農業に励んでいる。
イチジクの収穫をお手伝い
イチジクから出る白い樹液はタンパク質分解酵素が含まれ、触れると皮膚が荒れることがあるという。
最盛期には1日およそ4500個収穫することも!柑橘類が出荷できない夏でも生産できるようにイチジク栽培を始めたそう。岡村さんは、夫や両親に教えてもらいながら作業を覚えていった。
挫折から救ってくれた祖母の言葉とは?
最初は何も出来ず、楽しくないと思っていた岡村さん。そんな時、今は亡き祖母・ヨシ子さんの「できたしこ」という言葉に救われた。「できたしこ」とは熊本弁で「できることを一生懸命やればいい」という意味。
今も祖母の教えを守り、毎日の畑仕事に前向きに取り組んでいるのだそう。
デコポン畑でヒモつりのお手伝い
デコポンはハウス140a・露地40aで栽培。品種は清見オレンジとポンカンをかけ合わせた不知火で、JAの基準で糖度13度以上・酸度1度以下のものだけが「デコポン」と名乗れる。
果実が地面につかないようにひもで吊って管理する。地道な作業が果実の出来を左右するのだそう。
就農10年目での農業への向き合い方
子育てとの両立に葛藤している最中だが、農業は子育てと似ていると気づき、今では自分が主になって動ける気持ちになってきた岡村さん。美容師も農業も“もの作り”という点では一緒だが、自分に向いているかはまだまだ模索中なのだそう。
他業種から農家に嫁いできた仲間の存在
元自衛隊のイチゴ農家・宮本彩花さん(34歳)と、元ウエディングプランナーのカスミ草農家・尾崎佳子美さん(30歳)とは、悩みを相談し合えて、持ちつ持たれつの素敵な関係!農家に嫁いできた気持ちを伺った。
ミカンの摘果作業をお手伝い
露地栽培のミカン畑で、雨のストレスで割れてしまった果実や、なり過ぎて果実が集中する箇所を間引く摘果作業のお手伝い。間をあけると太りやすくなり、味もだいぶ変わるのだとか!
イチジクグルメを堪能
自家製のイチジクジャムとクリームチーズをパンに塗り、生のイチジクをのせたオープンサンドを堪能。「元気になりますね!」と、工藤が大絶賛!
来年夏の商品化を目指して試作中の、イチジクのジェラートもいただいた。
<今回いただいた料理>
・生イチジクのオープンサンド イチジクジャムを添えて
・イチジクのジェラート
これまでを振り返って今思うことは?
岡村さんが結婚してから今までの気持ちと、今後の目標について語った。