昨年3月のジュネーブショーと東京で同時デビューを果たした‘720S’という名のマクラーレンは、6年前に我われを感動させた‘MP4-12C’の正統な後継である。しかし同時に、1億円もしたあの限定車‘P1’から“ハイブリット用モーターを省いたクルマ”と言うこともできそうだ。720馬力の新しい4.0エンジンは、“モーターブーストを使わないときのP1”と同等のパワーを感じさせてくれるようなのだ。それでいて価格は、ほとんどP1の1/3。ボディの“内側に空力デバイスを隠した”未来的デザインも実に魅力的だ。さて、マクラーレン本来の乗り心地の良さや“一体感”も、さらに向上しているのだろうか。

登場車種：
McLaren 720S Luxury