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#282

樺沢 敦 株式会社FARM8 代表取締役

新潟には、利用されずに廃棄されている食材がたくさんあると樺沢は言う。
その代表的なものが「酒粕」。
日本有数の酒どころである新潟では、酒造りのシーズンに大量に酒粕ができる。
健康食品としても注目されている酒粕だが、新潟の大半の小さな酒蔵では、流通ルートも、商品化の発想もなく、廃棄にもお金がかかるため処分には苦労していた。
そこで、廃棄される酒粕を新製品として開発、製造、販売まで行う会社を作って、
地域にお金を還元する事を目指し樺沢は起業した。
保存が難しかった酒粕をパウダー化して、「酒粕パウダー」や「発酵ジェラート」などの商品を開発。
酒蔵と果物農家からの相談を受けて、簡単に日本酒カクテルが楽しめる「ぽんしゅグリア」も開発した。
さらに、今まで酒粕に触れたことがない若者が気軽に楽しめるファーストフード感覚の店も出店。
今後は、酒粕が海外でもスタンダードな食材になる事を目指している。

かばさわ あつし

1979年新潟県長岡市生まれ。
中京大学卒業後、NPO業界を経て、2015年に株式会社FARM8を設立し、
代表取締役に就任。
地域コンテンツコーディネーターとして、食品分野に限らず国内外問わず様々な地域資源や地域課題と市場をつなげる活動を展開。