放送内容

#45

カカオディレクター 石原紳伍

鎌倉発祥のアロマ生チョコレートブランド「MAISON CACAO (メゾンカカオ)」。
オープン翌年にはパリのチョコレートの祭典に出店、3年目にはANA国際線のファーストクラスで採用された。1日に1000本以上を売り上げた「生ガトーショコラ」と「アロマ生チョコレート」は、2019年に執り行われた「即位の礼」に参列した各国元首への手土産に選ばれるなど、オープン以来高い評価を受けている。現在国内に6店舗を展開するこの人気店を手掛けるのが、石原紳伍(39)だ。
 
中学時代からラグビーをはじめ、名門帝京大学ラグビー部に入部。4年生の時には初代学生コーチも務め、チーム力の底上げに尽力した。
10年前、コロンビアを旅行した際に出会ったカカオが石原の人生を変えた。生のカカオの美味しさに衝撃を受け、チョコレートを通じて笑顔が生まれるコロンビアの日常を目の当たりにし「日本にもチョコレートが日常にある文化をつくって、世界に発信したい」と思うようになったという。
 
誰もが食べやすく、これまでにないフレッシュなチョコレートを作る。それこそが、石原が自身に課したミッション。そのためにコロンビア産100%のカカオからできるクーベルチュールを製造し、配合まで考え抜く。産地まで出向いて仕入れたフルーツの果汁を使用して作り出されたのが、MAISON CACAOの代表作「アロマ生チョコレート」だ。
チョコレートだけでなく、素材であるカカオの可能性をもっと広げたい。そんな思いを胸に、カカオと魚を掛け合わせて提供するレストランを手掛けるなど、挑戦を続ける石原に密着した。