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#74

名曲誕生の地を訪ねる

 椰子の実 (島崎藤村作詞 大中寅二作曲)は、愛知県渥美半島の伊良湖岬が舞台です。民族学者の柳田国男が伊良湖岬に1ケ月滞在していた時のことです。風の強かった翌日、砂浜に漂着した椰子の実を見つけた話を友人だった島崎藤村に話したところ、心動かされた藤村が詩に綴りました。藤村は、一つの椰子の実からイメージを膨らませふるさとへの想いを綴りました。この詞は明治34年に発表されました。昭和11年にラジオで東海林太郎で歌い大ヒットしました。